世知辛い世の中

 曇り、気温はマイナス5度を下回る程度。


 最近思う事は、段々世の中が世知辛くなってきたという事だろうか?景気が悪い時代は、何時もそうだったかもしれないが、景気が良い時代であっても何時も心の中に不満を抱えて生きて行くのが人間の性なのかもしれない。

 きっと、金持ちであってもそのお金の量に満足せずもっと財産を増やしたいだろうと思うだろうし、中流と言われる階層にいる多くの日本人にとっても少しでも今の暮らしより良くなってほしいと思うし、低所得者層であれば尚更の事、今の暮らしに不満はあるだろうし、隙あらば今の地位を一発逆転しようと思っている人も多いだろう。

 そんな人間たちが交じり合って生活しているのだから、世の中ぎすぎすしていてもおかしくは無い。そんなの当たり前のことである。

 では、どうしたらそれを解決することができるのだろうか?更なる経済発展で日本の富を増やすべきだろうか?それとも、国が借金を大量に作りながらもどんどん公共投資を行い、それに連なる人間たちの懐を潤すべきなのだろうか?

 日本が経済発展をすればする程、その余波を競争国が受けることになる。その結果経済摩擦を引き起こし、国内問題とは別に国際問題を引き起こしかねない。

 

 公共投資を行い、巨大ダム、高速道路、新幹線を軒並み作ることも、将来の財政破たんに対する対策が無く、将来の日本人の生活を脅かしかねない。それは世代間戦争の火種になりかねない。更に言えば、巨大ダムなどが出来てしまえば、それなりに有効利用しなければ更に借金を生む。

 真の解決策は、無いだろうし、解決策が本当に良策だったかどうかは、未来の人間が判断するしかない。その中で今いる人間が試行錯誤しながら日本の未来を作るしかないのである。

 世知辛い世の中はこの先未来永劫続くことだろう。それは人として生きるための欲望に付随して必ずできる垢のようなものだからである。そういって自分を納得させるしか無いことが非常に悲しい。