対 松本戦

 晴れ、気温は9度。


 昨日の試合、CS録画で見た。

 松本との試合、先週末爆発した御嶽山の近くである松本市で開催された。その後の進展では開催も危ういのかと思ったが日程通り開催された。番組中でもそれ程切迫した感が無く、大勢のサポーターが会場に詰め掛けていた。

 

 試合が行われたアルウィン松本平広域公園総合球技場)はサッカー専用スタジアムである。収容人数は、2万人と厚別と同規模であるが、専用だけあってコンパクトに設計されグランドと観客席の距離は厚別の比では無い。

 昨日の入場者数は、番組途中で1万3千人と発表されたが、元々座席は1万6千プラス立ち見が4千なので、それだけ入ると満員に見える。応援も、札幌がホームで行う際の札幌の応援と同じくスタジアム全体が緑色に染まる。

 やはり、専用球場で行われる試合は素晴らしい。札幌も最近はドームがホームとして使われるようになったが、収容人数が4万であるので、1万3千入っても少し隙間が目立つ。本当に専用球場が出来ればと思う。

 札幌市が冬季オリンピックの開催に立候補するかもという話題が流れ、そのため、真駒内競技場、真駒内アイスアリーナなどの改築が話題になっているが、そういった施設も大会が終われば利用率が下がる。もし、冬季オリンピックが開催されるなら、その施設の一つとして作りその後サッカー専用スタジアムに流用できれば最高なのだが無理だろうか?

 きっと、そういった事を考える人はいると思われるが、冬季のスポーツも重要なのでそれと共存できるようにしなければならないだろう。

 少し、話は試合と離れてしまったが、放送を見ていて感じた。

 試合に話を戻す。

 相手の松本は、(以前札幌にいた岩沼選手が所属する。前回の試合は、先発していたので期待していたが欠場だった)今現在2位の位置にいる。

 失礼だが、選手の中にスターと呼ばれるような人はおらず、殆どが無名に近い知っているのは、田中選手くらいである。札幌の方が名前を知られた選手が多いくらいである。それが今、来季の自動昇格の位置にいるのだから素晴らしい。そういう意味でチームで戦ってきたクラブで監督の手腕というものが大きく影響している。

 選手個々の能力がどれだけ上回っていようとも、それだけでは試合に勝てない。マンチェスターUのように選手が有名で、監督もW杯優勝監督でも連勝できないはまさにそれである。

 試合は、お互い裏を意識したボールの蹴りあいに終始する展開となったため、ボールが空を行きかう落ち着きのない試合となった。この展開は、前節の岡山戦と同じだった。それを札幌の選手は不味いと思ったのか、裏一辺倒では無くパスを織り交ぜながらサイドを使うようにし始めるとそれなりにシュートチャンスが増えてくる。そして得たCKのチャンスに都倉選手のヘッドで先制してしまう。

 いままで、あれだけゴールが遠かったのに、決まり始めると簡単に入り始める本当に波のようなものが存在する。そして早い時間帯に今度は上里選手のFKが決まり、札幌が2点リードで前半を終える。相手の松本のチャンスもあったがシュートミスで得点を許さなかった。

 しかし、後半はガラリと変わる。札幌の選手の体力を考え、2点リードでこのまま試合を終えようと考えたのかもしれない。あるいは相手の応援の勢いに気持ちが引いてしまったのかもしれない。

 そのため、前半面白いように相手側に運べていたのが、上手く行かず全体がズルズル下がるようになってしまった。

 バルバリッチ監督が言っている球際に詰めるという状態では無く。相手より先に守備位置に戻ろうとするあまりそのまま下がり続け相手に簡単にゴール前まで持ち込まれるようになる。

 そして札幌のミスパスから得点を入れられると、リードを守ろうとする気持ちに札幌の選手がなっていることが画面からも伝わってくるようになる。

 更に松本は、観客の声援を受け更に得点を入れようと攻め込む。札幌は前に弾き返すのがやっとになり始め、さらいGKのホスン選手が両足を攣り交代となる。

 まさしく危機的状況だったが、相手の攻めがゴール前にボールを上げるという簡単な攻めに終始してくれるおかげで、札幌が高さで跳ね返すという守りやすい展開で救われた。

 猛攻をしのぐと相手も疲れが見え始め、札幌も相手ゴール前に攻め込めるようになってきたが、最後の最後に決めきれず最後までハラハラドキドキの展開だった。

 追加点を取れれば岡山戦と同様、落ち着いて見られたのだが、そればかりは仕方が無い。これで次節以降は、荒野選手が札幌に戻り、中原選手と先発争いになる、お互いに切磋琢磨してより強いチームにして欲しいものである。

 やはり、選手個々の能力は高い方が良いのだが、やはり勝つためには監督の手腕の大切さを感じた。松本も、この先自動昇格を意識せざる負えず厳しい戦いが続くだろう。そこが監督の手腕の見せ所だろう。

 これで6位との差が勝ち点3になった。それ以上にプレーオフ圏内は混戦で、連勝すれば上に上がり連敗すれば下に大きく下がるという状況に成り、本当にもつれた状況である。気候が涼しくなり動ける選手が多いほど有利に戦える。その中でカギになるのが下位チームだし、J1への昇格が不可能な北九州もプレッシャーが無いだけに不気味な存在になってしまった。

 札幌の選手は、そういった経験者が多いから、その点で有利かもしれない。