対 千葉

 晴れ、気温はマイナス1度。


 昨日は、ドームに千葉戦を見に行った。最初は厚別の予定だったが、その後負け続け6位以内という目標が遠のいたため人は少ないだろうと予想していた。案の定9千人程度の入りとなり厚別から変えた効果は余り無かったようだ。野々村社長の頭が痛い日が続くのだろう。


 試合は、前半は眠たくなるような試合だった。何時ものように好機を掴むのだが、結果が得られず終いには終了間際にPKを与え千葉に得点をプレゼントしてしまう始末。

 録画で確認したが、あれは相手の選手が故意にキーパーの体に足を掛けていたのが丸判りだったが、審判の位置から見ればクが足を払いに行ったように見えても仕方がない。

 札幌は、リードされた後逆転した試合が有った記憶が無い程、相手に入れられたらそのままという試合ばかりを繰り返すチームである。その通りの試合に成るのかなと思いながら後半の試合を見ていた。


 そしていつも通り相手ゴール前にボールを持ち込みシュートするのだが、本当に入らない。これ程、入らないとチャンスでも既に諦めの境地に入ってしまう。

 そしてあの疑惑のゴール無しが起きるわけである。サイドにボールを持ち込んだ福森が上げたボールを札幌の選手がゴールの中に押し込んみキーパーがゴール内に入ったボールを手で弾いたように見えた。これは家に帰ってビデオを確認したら確かにボールはゴール内に入っていた。

 札幌が同点と思ったら何故か主審のゴールの判定が無い。どこかでファールが有ったのかと思ったがそうでもない。そして副審の方に水入りのボトルが投げつけられ都倉が詰め寄り主審に猛抗議が始まるが、都倉にイエローが出て試合再開、結局ゴールは認められない。

 そこで札幌の選手に何かスイッチが入ったようだ。これは後で思ったがそのスイッチをもう数試合前に入れてくれていたらと思った。

 千葉は命拾いしたと思ったのだろう。相手に得点を与えず逃げ切ろうと思ったはずである。その気持ちの勢いの差が試合を動かす。その後直ぐ札幌の攻めから何とゴール前にスルスルと上がった福森がヘディングを決めて同点。彼はヒーローインタビューこそ受けなかったがこの試合のMVPだと思う。

 しかし、その後直ぐ千葉に得点を許してしまう。相手選手へのカバーが遅れ札幌の選手の間を縫うようにゴールを決められる。これも録画を見て確認したら相手のクロスがキーパーの前を横切った選手の動きに惑わされそのまま入ったゴールであった。

 そして、何時もならここでジエンドの筈が、何時もの札幌では無くなっていた。気落ちせず相手ゴールに攻め込む札幌、今日の試合で300試合出場の河合が攻め上がりクロスを上げると上原が落とし石井が決める。

 いつもゴール前の良い所にいてチャンスが来るのに見事に外す石井がシュートを決める。あれを外すならという所にいたので外すのが難しいのだが。

 またまた同点に追いつき札幌の勢いが増す。それに引き替え千葉の足が止まる。最後に、ナザリト、中原が交代で入り会場が盛り上がるが、途中交代で入ったのにもかかわらず動きに精彩が無くチャンスをものにできず試合終了の時間が刻一刻と近付く。

 見ている方も逆転を期待したいが、そんなことが起こりそうな気配は微塵もなく、最後のコーナーキックで終わりという時間に成ってきた。そして、キーパーも上がり、会場は盛り上がる。

 福森が何かをボールに囁きながらセットするのが座席から良く見える。そして一度跳ね返されたボールを再度福森が中に入れると選手が混雑した中からゴールにボールが吸い込まれるのが見えた。そしてレフリーの試合終了の笛。

 喜ぶ選手と観衆。そして相手の千葉の選手は芝生にへたり込む。2度もリードしたのに最終的に負けてしまうのはさぞかし残念だろう。

 もう仕留めたと思った札幌が、ここで牙をむき出してくるとは想像もできなかっただろう。更に札幌と同じように6位以内を目指す千葉にとって痛い敗戦なのは間違いない。

 そしてこの試合勝利を収めた札幌は本当に首の皮一枚を残した試合であった。本当に皮一枚なので6位以内のチームが勝利をすれば消えてしまうし、残り3試合引き分け無しの連勝が必要である。

 最終試合までその期待を維持できるようにできることならして欲しい。それ位しなければ今年J1に上がるという目標が惨めなだけである。