対 愛媛

 晴れ、気温はマイナス6度。

 昨日は開幕戦のドームに行った。試合の結果は、既に皆が知っているように1-1。

 そして、残念だったのは、後半最後のジュリーニョのヘッドだった。あそこで決めきれないと助っ人としてもう一つであるが、J2の外国人では良いレベルと思う。

 逆に悪いのが評判だおれのヘイスである。後半の後半に出てきてカウンターのチャンスであの走りは無い。あれがMAXだとしたら日本のサッカーには合わない。今のところ評価はマセードよりも下。しかし、そのマセードも簡単にJリーグの選手を相手にして抜ききる力も無く、これが実力なら微妙な所だが、それでも控えより実力が上だから先発しているのだろう。そう考えるとコンサドーレの若手の実力の無さが知れるところである。

 昨日の観衆は、2万12人と2万にを超えた。その観客を前にあのゲームは無い。相手が引き気味でカウンター狙いなのは良く判ったが、それに対してバックから中盤を超えた裏狙いの攻撃だけでは得点を奪えない。それには両翼のマセード、石井あるいは上原の飛び出しが必要だったのだが、相手のMFあるいはDFに頭を押さえられ効果的な攻撃が出来ない。

 このままの戦術では、相手のDFに都倉、ジュリーニョがマークされてしまうと攻撃に成らないのはこの3戦で幾らなんでも四方田監督も気付いただろう。

 小野の欠場が痛いのかもしれないが、それでも初戦に小野が居た時でも小野の頭を通り越すボールが目立っていた。あれでは攻撃が単調になる。それは、4-0と快勝した岐阜戦の後半でも出ていた。裏を狙う攻撃がミスばかり繰り返すとそこで自分たちのボールでは無くなるわけだから試合に自分たちのリズムが無くなってしまう。

 攻撃を再構築するならボールポゼッションと裏への攻撃を交互に繰り返すくらいの試合運びを望む。それをするには、やはり相手を圧倒するパス精度とパススピードが無ければ無理だという事である。その根本的土台が無いために、攻撃はミスの少ない裏狙いという事に選手達も気付いているのでそれの繰り返しなのだろう。

 見ていて楽しい試合というのは、ミスが少なく、プロ選手の技巧を見せ合い、そしてシュートを打つ場面が適度に訪れる試合である。ギリギリのところで選手たちが体を張り合い、ボールを奪い合う交わすそんなシーンが溢れた試合である。その結果が1-1であればお金を払って見に行った甲斐がある。

 しかし、攻撃ではパスミスが続き、守ってはイージーなミスが繰り返されれば、ゲームとしての興奮度は下がる。昨日は見に行った観客の視線と、サポーターの応援歌が空虚に聞こえる、あたかも芝生の上は異空間のように会場内がプレーの一つ一つに息をのむような瞬間は少なかった。

 今後、間違いなく昨日以上の観客が詰めかけることは当分ないだろう。