日ハム専用野球場問題

 雨、気温は10度。また寒さが戻ってしまった。

引用 北海道新聞http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0276770.html) 

札幌市が市営地下鉄南北線自衛隊前駅と真駒内駅の中間付近に、新駅を造る案の検討に着手したことが分かった。プロ野球北海道日本ハムが札幌ドームから本拠地を移し、新球場を建設する構想について、市は道立真駒内公園(同市南区)内での立地に期待しており、新駅整備で交通アクセスを改善し、球団側に検討を促す狙い。新球場は、2026年招致を目指す冬季五輪・パラリンピックの会場にも使いたい考えだ。

 日ハムドーム球場の件、真駒内が最有力候補に浮上したようだ。札幌市は、2016年の冬季オリンピックの開催に立候補する予定でおり、その際、真駒内にある真駒内競技場を改修するか建て直すという案が以前から出ていた。

 しかし、問題は新しい施設を建設してもその後の利用率が低ければ維持費が捻出できず宝の持ち腐れとなる恐れがある。その後の利用があれば札幌市がオリンピック予算の中で建設することも可能ということだろう。更に、札幌市の最も南の駅に野球場ができればそれだけで地下鉄の利用者が増えることになり市営交通にも好都合だろう。それに、確かアイスアリーナも建て替える予定なはずである。

 とすると、札幌ドームもそのころには老朽化のための修理、改善が必要になる。それ以前に東京オリンピックの際のサッカーの試合とその前のラグビーW杯の会場となるので、その時々である程度の改修が行われるだろう。

 更に、地下鉄も真駒内方面と福住の延伸がオリンピック関係で行われれば札幌市も自己負担をあまりせずにできる可能性がでるため、今回の日ハム札幌ドーム移転騒動も丸く収まりそうな気配が出てきた。

 札幌ドームの問題は、コンサドーレにも影響してくる。札幌ドームの収容人数は4万人とJ1に昇格したとしても毎試合満員にするのは困難で、あの広さで1万人しか入らなければ臨場感に欠ける。やはり2万に程度のサッカー専用球場を持つことが今後の課題となる。

 しかし、もし日ハムが移動となればドームを有効利用できるスポーツをあの周辺に集めてしまうのも手である。一つの案は、ドームの屋外に出して養生している場所に屋根付きのスタンドを建ててしまうことである。そうすれば常時外に出したまま使用できるし、入場者数が多いときは屋内でと切り替えることが可能であれば、サッカー場としては最適である。冬期間は屋内をスケートリンクにすれば立派なアイスアリーナとしても使用できるが、それだと真駒内と競合するが、建て替えで使用できない間の利用場所としては最適になるだろう。

 しかし、サッカー専用の競技場を持つ夢もコンサドーレがJ2のままでは現実は厳しいだろう。少なくともある程度の期間J1に残留し続けなければならないのは最低条件になるだろうし、ある程度人気チームになる必要がある。それが可能になれば札幌ドームを専用施設に作り変えてもらうという要望も出しやすくなる。


 しかし、今後の道内のプロスポーツ活動が下火にならないことも必要だし、それを支えていくのも札幌市や道の役割でもある。