対 熊本

 雨、気温は2度。

 丁度、今日一日、北海道を低気圧が通過する。その後西高東低の気圧配置に変わり冬型の気圧配置となる。なぜ、冬型の気圧配置が北海道に寒気をもたらすかというと、高気圧は、高気圧の中心から時計回りに風が吹く、反対に低気圧は反時計回りに風が吹く、そうなると丁度その中間は風が合わさって北からの風が吹き込むことになるそれが今北海道に寒さがやってくる理由である。この寒さは当分続くことになる。

 その北海道の寒さと打って変わって暖かかった昨日の熊本。気温24度は、気温4,5度の北海道と比べると真夏である。そんな場所に降り立って戦うコンサドーレの選手にどんな影響を与えたのであろうか。

 ここにきての選手の疲労の蓄積とコンビネーションの悪さは、試合の入りに大きく影響した。その一つは、推進力となる若手がボールを前に運ぶ勇気を持てなかったことである。そのためロングボールが多用され相手をゴール前に押し込めずにショートカウンターを食らうこととなった。そのボールの処理の誤りから永坂が痛恨のファール。あのプレーは、相手の足元にボールがあり体を合わせようとしても無理、その前の段階で抑え込む必要があるが、増川、福森のところで止めては欲しかった。

 結論から言えば、キーパーに任せるボールだった。

 その後も、ボールがゴール前に供給されるも、都倉、内村がボールを納められない。あそこで落ち着いて交わせればというところで相手に寄せられボールを失う。さらに上原は、元からシュートは上手くない。それでも前線に使った理由は、ゴール前に基点を作りたかったのだろう。そのこぼれ球を誰かが拾ってシュートと行きたいところだったが、競り合うボールのほとんどが相手にわたっては上原を起用した意味がない。

 そんなかんなで、結局CKから相手にヘッドでそらされゴールを決められて万事休す。それからコンサドーレに逆転する力はなかった。

 愛媛で同点の引き分けをしてから歯車は狂いだした。それまで運に味方されていたコンサドーレに対して相手に運がわたってきた始めたというところだろう。今まで、運良く勝ちそれで波に乗れていたのに、その波が引いた途端バタバタし始めたというところだろう。

 次の讃岐に勝てなければ勝ち点差からいって逆転もありうる状況に陥ってきた。今の状態が本来持つコンサドーレの実力なのか、それとも今は一時的に不調なのか、その部分を証明するときに来たといえる。何としてもJ1に行かなければならないこの年に、逆転されることは許されない。