ニュースサイト

 曇り、気温は15度。

 予報では日中真夏日になるらしいのだが朝の気温からは想像できない。天気図を見ると確かに太平洋に高気圧が張り出し梅雨前線を本州側に押し上げる原動力になっているが、それと同時に北からの低気圧が冷たい空気を北海道上空に持ち込んでくるので、大気の温度差による不均衡から雲が出やすい一日となる気がする。それでも日中は太陽が顔を出し暖かい日にはなりそうである。


 このブログに記事を上げる際、ニュース検索にGoogleニュースを利用していた。つい最近、今までの体裁から大きく様変わりをして使いにくくなってしまった。

 一つは、Googleにログインが必須となったこと。この辺りは、自分が検索している思考をGoogleに提供することになるため使用する際のプライバシーが保たれるか心配である。

 ニュースの選び方一つにしても個人の性格が出そうであるし、それによって興味のあるニュースを表示されるようになるのだろうが、興味のないニュースも知りたい場合でも表示されないという危険性がある。その辺りの表示の内容は使い始めたばかりなので判らないが、少し心配である。

 更に今までの時よりも1面に表示されるニュースの数が減ってしまった点である。上にも挙げたように様々なニュースが表示されていることに意義があり使いやすい点だったのだが、画面がすっきりすることでそれ以上の探索意欲を失わせる結果につながりそうである。

 Googleニュースは、ニュースのポータルサイトであり、自社でニュースを取材するのではなく他人の褌に乗っかったものである。そのため、ニュースのリンクを張られた各社は、自社のニュースをクリックしてみてもらった数で収益を得ている可能性がある。

 この辺り詳しく調べていないので断定できないが、それでなければマスコミはリンクお断りとすることだろう。だからと言って自社のサイトだけでは閲覧者は少ないため収益が上がらないとすればそうせざる負えない点があるだろう。

 

 若者のマスコミ離れが言われて久しい。周囲の20代の若者に聞くと、独身者の場合新聞を取っているものはめったにいない。取っているとしているとしても同居の家族がいる場合に限られている。その代わりに使っているものはネットやニュースサイトが主で、見出しと要約でニュースを知った気になっている。

 更に、生活はネット中心でテレビを見る時間も少なく、本当に世界や日本で何が起こっているのかよく知らないで生活している。

 だから、新聞マスコミが必死に安倍総理を攻撃しても若い世代の支持率が下がらないのはそこに大いに原因があるのだと思う。ということは、まさしくマスコミの影響力はこの先ダダ下がりになる未来が見えているといえる。

 いくら、新聞に記事を書いてもその記事を多数の人が見てくれない限り影響力は無いし、テレビもやらせや作り物の放送ばかりを行っているとニュース報道そのものが作為的なものと思われている可能性も出てくる。

 自分たちが今まで良かれと思ってやってきたことは、本当は自分たちの利益のためにやってきたことで、国民に対して幸せをもたらす行為ではないと国民が感じてしまえばマスコミは終わりである。

 自分たちが世論を誘導するという上から目線で行ってきた行動は、インターネットの登場から既に本質を見透かされてしまったと断言できる。

 今回の、小林麻央さんの闘病から死に至るまでの過熱放送は、大衆に何を訴えたかったのだろうか?一人の死を感動のドラマに仕立て上げようとする作為的な行為があからさまに見えてしまう報道にバラエティ臭さえ漂わせてしまう。

 更に今回の加計問題で登場した前川さん。公務員として天下り斡旋が禁じられているにも関わらず斡旋を主体的に行ってきた人物であり、何時もなら非難の的にされボロボロになって辞めていく人間を、安倍総理に謀反した人物として掌を返したよう絶賛する姿勢は、自分たちの道具としてしか考えていない組織であることを露呈した。

 今まで、そういったことで引責辞職した多くの官僚たちは今何を考えているだろう。自分たちはマスコミに叩き落されたのに何故彼は違うのかと思っているだろう。

 少し、脇道にそれてしまったが、我々が本当に欲しいニュースは誰が取材するべきなのか?そしてそれに対する対価は誰が払うべきなのかということに今後はなるのだろう。

 マスコミ自ら広告を集め自分たちの取材費を賄う時代は終わったと思う。今後の方向は、こういったニュースサイトから自分たちの発したニュースを見られた数で利益を上げるという方向に流れるのだと思う。

 今、試験的に新聞社などは有料制にしている処があるが、無料で報じている処があれば何時か競争力を失い消え去る運命にあると断言できる。

 しかし、ニュースサイトが資金源に今後なるとするなら、その集客するニュースポータルの影響力が増すことになる。公正に記事を表示してくれれば良いが、何らかの制限が掛かるとこれも問題である。

 本当のニュースが欲しいので情報料を払うのは正しい行いだが、それをどれだけ公正に分配するか悩ましい問題である。