W杯予選突破

 見事な秋晴れ、気温は15度。頭上を見上げると本当に雲一つない空である。遠く西の山に雲はかかっているがそれ以外は青一色である。

 台風15号は、気象庁の予想とは異なり一日停滞していたようで明日くらいから動き出すとの予報である。週末道内に影響があるということだったが、この分だと大きく崩れることはなさそうである。良い方に外れたといえる。

 こんな秋晴れだと、外の芝生にでも寝転んで空を見上げていたいものだが、やはり今日は平日で仕事をしなければならない。それが自分にとって与えられた使命ならば仕方がない。いざ無職にでもなれば時間を持て余すのは想像が付く。

 昨日は、W杯予選がありオーストラリアと戦い勝利した。これでロシアW杯に出場が決まった。最初の試合でまさかの負けと上手くいかなかったが、終わってみれば一試合を残しての予選突破なので順調だったと言える。

 その中で思うのは、予選を戦っている最中に外野から更迭の噂が出て、この試合に負ければ決定というような話になっていたことである。ある意味そういったセンセーショナルな話題で売ろうという奴らは、人の苦しみとか悲しみは無縁である。得てして自分の身に降りかかれば激情するくせに他人に対しては辛辣である。其れで飯を食っているから仕方がないという意見もあるかもしれないが、人間の屑であるのは間違いない。

 という訳で、勝利後の選手たちのいずれもほっとした表情をしていた。更にこの試合は、今まで主力であった本田、香川が出場せずある意味世代交代を印象付けた感がある。両選手とも怪我明けでまだ本調子ではないことが理由だろうが、それも併せて新しい選手が出てくることでチームが活性化するのは間違いないところである。

 この後も、今いる若手がベテランとなりそれに代わる若い選手が登場してくるわけで、時間が否応なしに変化を求めてくる。10年後も出場している選手はいないと思って良いだろうし、この予選で出ていた選手も本戦に出場できる保証はない。ある集団から選抜されるということは、常に同じメンバーでいることは少なく、更に入れ替わりはもっと激しくなる。それができないということは、その集団の能力が劣っていることの証だろう。