人類のおなら

 曇り、気温はマイナス11度。真冬並みの寒さである。このところの低気温は、本当に地球が温暖化しているのか疑うレベル。もしかして氷河期に近付いているのではと思わせる。

 昔、氷河期に周期があると教えられた。そのスパンは確か10万年だったはず。それでは、つい最近の氷河期はいつだったかというと。これは検索して調べられるので調べてみると。

 氷河期と名前が付くくらいなので氷河ができるくらいの気温がある程度の期間続くことは分かると思うが、氷河期と氷河期の間は何なのかということになる。氷が溶けだす期間?

 実は、ずーっと地球は氷河期を過ごしている。というか地球の平均気温が下がり始め時折上昇する。その上昇は長くは続かずまた気温は下がり始める。その下がり始めた期間を氷河期と呼ぶ。では気温が上昇し平均気温が上がった時を何と呼ぶかというと、間氷期とよぶ。漢字の通り、氷と氷の間である。

 だから、今までは地球が温暖化して暑くなる期間というのは短かったのだが、それは地球の誕生からの歴史から見てのことで、実際、その期間は1万年から1万5千年続くのだから、人間の寿命から言えばとてつもなく長い時間である。

 上に書いた氷河期と氷河期の間は10万年周期と書いたが、これは一番低い気温の時期の周期と考えてよく、氷河期が10万年続くとしたらその間にもちょくちょく地球の気温は上昇下降を繰り返しており、全てが氷で閉ざされるような時期は1万年くらいなものである。

 氷河期のスケールが大きすぎるため、おおざっぱになるのは仕方がない。ネアンデルタール人が40万年前、ホモサピエンスが生まれたのが20万年前、その歴史から言えば、2回から4回くらい人類の祖先を含めれば経験してきたわけである。

 だから、氷河期で人類が滅ぶということは無く、間氷期であっても人類は生存してきたので、地球温暖化で人類が滅ぶことは無いが、今の人口を支えるほどの食糧は確保できない時代にはなる可能性はある。

 だから地球温暖化の危険性を訴えているのだが、こんなことを書いていると地球温暖化を防ごうとか言うのは人間の勝手な言い分だということが良くわかる。

 人間が地球環境をコントロールできるのはごく一部のことである。それも洪水を防ぐとか干ばつを避けるとかであり、もし一部の環境を変えればどこかでその影響を受ける地域が存在するような危ういコントロールでしかない。

 しかも2酸化炭素の排出にしても、もしどこかの活火山が噴火し大量を噴煙を放出すればそれだけで2酸化炭素の排出を抑制した分以上の2酸化炭素などの温室効果ガスを排出する。それが複数個噴火するようになれば、人間が少しづつ積み上げた努力が一遍に霧散してしまうものでしかない。

 自分が考えるに、地球温暖化を防ぐ温室効果ガスの排出抑制は、単なる人間の生活環境をこれ以上悪化させないための方便だろう。確かに、温暖化は人類が暮らすようになって進んでいるが、今までも火山の噴火などの歴史の中で繰り返されている出来事に過ぎない。もし温暖化が続いてもそれによる人類の生産性が止まればまた以前のような環境に戻ることは間違いない。

 人間の努力は地球にとって屁のようなもので、地球からすれば一瞬臭いと思うような物である。人類の努力で変わるものではない。影響があるのは人類が放った大きな屁の匂いに我慢するのは人類だということである。屁の匂いに我慢できなければ屁をこかないようにするしかない。