韓国は北朝鮮に対抗できない

 晴れ、気温はマイナス2度。上空の雲は勢いよく東に流れてはいるが、地上の風はそれ程強く吹くわけではない。

引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25489400Z00C18A1EA2000/) 

韓国で文在寅ムン・ジェイン)政権が発足して初めて開かれた韓国と北朝鮮の南北協議は終始、北朝鮮ペースで進んだ。韓国は平昌冬季五輪への北朝鮮の参加という悲願へ成果を上げた一方、北朝鮮への非核化要求では強い反発に遭った。9日発表された共同報道文には「南北関係のすべての問題はわが民族が当事者として解決する」と、米韓同盟にくさびを打つような一文も盛られた。

 朝鮮の南北会談は、北の狙い通りに進んだようだ。あくまでも民族は同じという思想を前面に打ち出し五輪期間中の戦争が無いということを材料に上手く国際社会に制裁を解くように訴える方向を切り拓いた感じである。

 日本から見れば、北朝鮮の方がしたたかに見える。その理由は、やはり韓国も日本と同様、平和ボケの状態を長年続け、自分たちの敵が誰なのか見失ったということだろう。

 今後、核兵器を武器にすることでまず身近な国である韓国ののど元に匕首を付きつけたのは間違いない。何時でも数発の核ミサイルで韓国を焦土化すると脅せば良いからである。北朝鮮が言うように核ミサイルの方向はアメリカを向いていると訴えたとしても何時でもその矛先を韓国に向けることができる。

 その状態で交渉のテーブルに付けば、韓国側が命乞いをする側に回ることを北朝鮮は知っている。日本には威勢が良いが、強い姿を見せれば柱の陰に隠れることを同族だからこそ知っている訳である。

 日本も同様である。戦争という恐怖のあまり北朝鮮に譲歩しようとする人間は大勢いる。今でこそアメリカの核の傘の下でけなげに対抗しようとしているが、アメリカもこの先何時までも世界の覇権を握っている訳ではない。この調子だとアジアから手を引く可能性が徐々に高くなってくる。

 もし、日本がアメリカという後ろ盾を失えば、韓国と同様の対応を取らざる負えない。言うなれば交渉のテーブルにつかざる負えず、恫喝に応じる可能性もある。

 北朝鮮の脅しに対して国際社会はどう対応するのだろう。一匹のならず者が堂々と世界を相手に好き勝手出来る状況になれば、日本はどのように対応するのか、国民一人一人が考えていかなければならない。

 従属は何時しか奴隷と同じになる。