一寸先は闇

 曇り、気温は16度.台風は太平洋側を猛スピードで移動しているようで上陸はしなかった.このままそれていくようで一安心.

 丁度G20が開かれる時期に重なり何らかの影響を与えるかと思ったが、厳重な警備体制もあり落ち着いていると言ったところか.

 

 

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 G20に出席するために来日した各国首脳と会談するわけだが、議長国として何らかの成果を見せなければならないところが安倍首相の課題になるのだろう.

 米中、米イラン、米朝などトランプ政権になりそういった多国間の対立がクローズアップされるようになった.そしてそれを意図して自分のパフォーマンスとして行動しているのは分かるのだが、それに振り回される方としては、自分たちが望んでいないものも併せて協力しなければならないとなると気苦労は絶えないだろうが、アメリカの言いなりにばかりなっていると国としてのアイデンティティを失うことにつながるため、イエスマンではいられない.

 国民もやはり安倍首相にすべてをお任せではなく、何らか監視が必要で、後で何故あんな決断をしたのかと悔やむようにならないようにしなければならない.

 

 上にあげた日中首脳会談も、今米中貿易戦争といえる状態である.その中で日本の立ち位置は微妙である.トランプ政権の暴走ぶりから言って100%アメリカに追従という訳にはいかない.アメリカの都合で例えば日米安保の見直しなどが進めば、当然日本の安全保障体制も変化せざる負えなくなり、将来的な日中の紛争が起きそうな点を解決しておく必要があるし、それができなくても話し合いの場が必要である.

 

 今回の中国の軟化も、アメリカとの対立と中国国内特に香港の大規模デモの様子を見てもし国民が共産党体制に不満を漏らせばたちまち自分の地位も危うくなると気付いた習近平の変わり身によるものだと思う.

 今まで強固であると思っていた自分の足元もそれほど強固ではなく、その地ならしにまだ時間が必要だと感じたのだろう.その地ならしの間、日本やアメリカとの関係を上手く取り繕えば、そのうちアメリカの脅威が無くなると信じているのだろう.日本はそう意味で刺身のツマで今は脅威になりうるがこの先国力は確実に落ちると踏んでいるだろう.

 

 政治は天気予報と同じで将来の状況を当てることは困難である.絶えず状況が変化するため好手も悪手に変わりうる.その不確実性なところを生きているため一喜一憂はできないのだが、目先の利益を優先するなら今は、アメリカに付いていくのが妥当な政策だろう.日本人なら誰でもそういう選択をするだろう.

 しかし、その選択もいつかは変えなくてはいけない時期がくるし、それは来年かもしれないし、正しい選択などありえない.