対 鹿島 0-2

 晴れ、気温は13度。土日は気温が高くあれだったがこれからは徐々に気温が下がってくる。長袖は必須になってくる。

 日曜日、ドームに試合を見に行ってきた。夜の7時開始ということで試合終了が9時過ぎになるので帰りが心配なのだが、次の日も休みということで出かけることにした。

 午後5時ころに会場に着いたのだが、そこで一つハプニングが、連れが何と入場券をもぎってもらった後、券を紛失してしまった。とやかくせめても仕方がないので係の人に事情を説明して席に着くという結果になる。ちょっと試合前にケチがついた。これが試合結果を左右したのではないと思うが、幸先はよくない。


 試合はまず黙祷から始まった。地震で亡くなられた方や被害に遭われた方たちのためにもぜひこの試合に勝ってほしかった。それが勇気を与えるということだからである。

 しかし、相手の鹿島もここ数試合調子が良く、さらに来期のACL圏内を目指して負けられない試合である。北海道のために手を抜くということは無かった。

 試合は、鹿島がコンサドーレのサイド攻撃を封じ込めに来た。それがドンピシャリトはまり攻撃の糸口も掴めない。時折サイドから中にボールを放り込むのだが、ことごとく跳ね返される。ジェイ選手はこのところというか全く得点のにおいがせず、ただの電柱でしかない。

 

 ゴール前で相手選手にユニフォームを引っ張られたアピールをするが審判はそれをファールと認めない。そろそろそういうことではなく得点という結果を出してほしいものである。去年の雄姿をを見ているだけに相手にとって脅威の選手と思うが、徐々にジェイ選手、都倉選手のツートップは上手くいかないのが判ってきている。そろそろ決断の時かもしれない。

 もし、どちらかを外すとしたら得点を取っている都倉選手になるのだが、ジェイ選手のワントップが機能しないのなら監督も決断する必要がある。それは来期はいないことを意味する。

 今回、鹿島はサイドバックを下げ5-1-2-2のような形で札幌に対応してきた。それに対して、札幌はサイド偏重でしかも最終ラインの間で後ろからのボールを持つ形で、中盤でボールを裁く人間が誰もいない状況だった。

 普段なら中盤に深井、宮沢選手のどちらかが中盤に入り、チャナティップ選手と共闘して攻撃に入るのだが、相手のプレスを恐れ攻撃時も守備の人数を減らせず何となく5-5のツーラインになり、その間が空いているのだから上手く連携が取れない。やはり相手を研究してくるチームに対して次の手が中々出せないのは今のコンサドーレの弱点である。

 前半後半を通してやはり川崎戦のショックが残っている気がした。無理な縦パスが殆どなかったところは、パスカットからのカウンターが怖かったのだろう。

 あと一つ、後半開始早々のPKのシーン。2人で挟むところまでは良かったが、そのあとの呼吸が合わなかった。結果相手に足が掛りPKを取られてしまう。あれは上手くなかった。あれで試合は決まったも同然だった。


 明日は、天皇杯の試合で磐田と戦う。メンバーをリーグ戦に合わせるのかそれとも主力を投入して勝ちにいくのかマネジメントが試される。監督の言うように主力と控えの差は大きい。このところ試合に使われる白井選手もまだまだだし、宮吉選手も中々本領を発揮してくれない。そしてベンチには入るのだが使われない兵頭選手などは使われないところを見ると監督からは低評価なのだろう。さらにベンチ入りもできない選手たちは、どのようにモチベーションを保っているのか気掛かりである。

 天皇杯も勝ち抜けるには、やはり控えの選手の能力が向上しないと無理である。それが鹿島との差でもある。あれだけ試合数をこなしながらACL、ルヴァン、天皇杯と勝ち進んでいくのだから大したものである。

 もしコンサドーレACL圏内に入り来期どちらも狙うなら今の選手層では無理と思うのが正直な話である。ACLに出たらスタートダッシュに失敗して来期は残留争いをしそうで怖いくらいである。

 しかし、このまま負け続けるようであればACLどころか最終順位が心配なほどである。このところ残留ラインが勝ち点30を突破して40に迫る勢いである。実際は、潰しあいになるだろうから35,6で決まると思うがすごいシーズンである。ここまでハラハラドキドキなのは、降格確定と思われた名古屋が連勝を重ねた結果でもある。