対名古屋 1-2

 雨、気温は12度。夜中に風の音で目が覚め、朝方は大きな雷の音で再度目が覚める。やはり異常気象の影響は徐々に感じるようになっているのは確かである。


 昨日、名古屋で行われたコンサドーレの試合のことについて書く。試合はDAZNで見ました。


 試合開始とともに、鋭い出足で相手のパスをカットすると名古屋のゴールめがけて選手が走りこむ姿は見ていて美しい。選手がゴールという目標に向けて意思が通った一つの生き物のようである。

 相手を守備に押し込めることで自分たちのピンチを減らす。まことに合理的な話なのだが、やはりそれは大きな力の差が無い限り難しい。だから、コンサドーレの攻撃が一息つくと相手がジョー選手目掛けてボールをつなぎシュートを狙ってくる。

 そのやり取りの中で、進藤選手が相手ペナルティエリア内で倒されPKのチャンスを得る。PK判定は名古屋の選手が抗議していたように見ているほうもPKなのという感じである。あれはレフリーの判断に任せるしかない。DAZNもそのあたりリプレーは余り流さない。もしVARを導入するならカメラの台数が必要である。

 それをこの前外したばかりのジェイ選手が蹴るのだから少し見ているほうはドキドキした。そのドキドキを吹き飛ばす華麗なゴールでコンサドーレが先制する。

 しかし、そうは上手く試合は進まずお返しとばかり相手にPKが与えられる。あれは相手のガブリエル選手がうまかった。宮澤選手が足を出したところに飛び込んでいった。転ぶタイミングが抜群である。

 そのPKをジョー選手が蹴りこみ同点とされる。試合は振り出しに戻り、両者が相手のゴール前まで攻め込みシュートを打つという展開が続く中、コンサドーレに追加点が入る。これはゴール前のつなぎが素晴らしかった。あんな素晴らしいコンビネーションでシュートが決まると選手たちはあのプレーを再現したくなるのはよくわかる。

 きれいなつなぎでゴールを決めようと再三相手ゴールに迫るのだが、わずかなところでシュートはあらぬところに行ってしまう。それはコンサドーレも名古屋も同じであった。

 そして前半が終わるところで相手選手が2枚目のカードを貰い退場する。これに関しては前半のレフリーのイエローの基準が厳しかった。ユニフォームを引っ張り相手選手の動きを止めるプレーがイエローだったので、同様程度のプレーはイエローという基準ができた。

 後半は、相手が少ないのだから攻め放題だったのだが、中々追加点が取れない。惜しいシュートは沢山あったのだがゴールキーパーの守備範囲であったり枠に行かなかったりで得点が取れないとやはり一人少なくても相手のターンになる。終了間際は、一点を守り切ろうとゴール前に引きこもる作戦にしたことで相手にチャンスを与え続けることになってしまった。

 ミシャも一点を守り切ろうと宮吉選手や都倉選手を入れたのではないのだろうが、結果的に選手はゴール前を固めることを選んだのだろう。

 最後はジョー選手のひやりとするシュートも打たれたがク選手の守備で防いでゲームは終了。これでACL圏内の3位に入ることとなり目出度し目出度しである。

 しかし、心配なのは、三好選手。アジア選手権から帰ってきてから何となくチームの動きと合わなくなってしまった。彼にとって大事なチャンスだったが、それと同時に何かが狂ってしまったように見える。戻ってきて得点を決めたことで変わるかと思ったら戻らない。彼にとっての壁ができたようである。また途中交代で出た宮吉選手、彼も中々効果的な動きが出来ていない。そろそろ実力を発揮してもらうとチームに勢いが出るのだが。

 次節、仙台との試合は、荒野、深井選手が出場停止である。代わりに誰がどう出るのか気になるところであるが、だれが出ても勝つしかない。逆に代わりに出た選手が活躍してレギュラーの座を奪うくらいのプレーを見せてほしい。