若返りの薬

 曇り、気温は15度.風は冷たい.これで日中は20度を超えるくらい.今日は晴れるが明日は雨が降り続く予報.このところ本格的な雨が無かったので雨降りは農家にとって恵みの雨だろう.

 この時期は、いつもなら蝦夷梅雨といって雨が降る日が多いのだが、今年は雨が非常に少ない.5月から6月に掛けては、雨が多く運動会が延期を繰り返すというのが常だった.これが異常気象の一つとは言わないが、今年は状況が違う.

 異常気象とは言えないが、何となくやはり地球環境の変化がじわりじわり変わっているのではないかと不安になる.

 

 今日の朝日新聞NADニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の話が載っていた.ネズミの実験で若返りの効果を証明したというものである.

 それを使えば50代の人が20代のころの体を取り戻せるらしい.まだ人間での効果は確かめられていないようなので、すぐに人間に使われるか判らないが、もし使用したら世界が劇的に変わりそうである.

 まず考えられるのはスポーツ界での利用である.老化はスポーツ選手にとって致命的である.それが緩和されるならいくらでも使うだろう.そうなったら記録を競うオリンピックなどの競技はどうなってしまうのだろう.

 

 しかし、肉体が若返ったとしても脳の老化を止めることはできるのだろうか?肉体は元気でもボケてしまったら却って危険なことになる.

 そういうことが判るのに数年は待つことになるだろうが、若返りの薬はいわば不老長寿の薬と同じである.肉体さえ若さを保つことができればあとは病気にならなければどこまでも長生きが可能である.

 また、遺伝子工学で人間の遺伝子の組み込むことができれば新しい人類を生み出すことが可能である.まるでSF漫画である.

 しかし、もし人類が地球を捨てて別の惑星に移住しなければならなくなった時、今の人間の寿命では無理な話なので、遠い未来に向けて必要な技術ではある.

  

 未来社会では、20代と思って声を掛けたら本当は100歳ということがありうるのだろう.