対 湘南 (H) 5-2

 霧雨、気温は18度.台風5号温帯低気圧に変わりそのまま梅雨前線を引き連れて北海道を通過する.通過するまでの辛抱で、この先夏らしい天候が来ることを期待しよう.

 

 土曜日に厚別で行われた試合、残念ながら会場に行くことはできなかった.DAZNで試合を見ることにした.

 

 試合は、湘南が前からプレスを掛け、コンサドーレの連携ミスを誘発しようとしてくる.その部分、コンサドーレ側も充分承知済みだっただろうが、相手が猛プレスをしてくればパス回しに狂いは生じる.そのため、思い切り前に蹴る対応をとる.

 湘南も前線にプレスを掛けるがDFは同時に前に上がらないため後ろのプレスはゆるいためコンサドーレもボールを確保するのは可能になっている.

 前に足の速い武蔵選手がいることが相手のDFが上がれない理由だろう.その点では、コンサドーレが優位に試合を進める.

 それでも相手のプレスにパスミスをすれば相手にカウンターを食らうため相手にシュートを打たせてしまう危険は常にあり危うい場面もあったのも確かである.

 

 そして先制点はコンサドーレに入る.福森選手がボールを持った瞬間ゴール前に走りこんだ進藤選手に合わせて蹴ったボールを頭で押し込む.あれは狙っていたプレーだと思う.相手がジェイ選手、武蔵選手、チャナティップ選手に注意がどうしても行っており、当然、マークがゆるくなる.見事な作戦勝ちである.

 

 そしてまた白井選手がこの試合キレキレだった.日本代表で活躍した杉岡選手を交わして上げたボールをジェイ選手が頭で決めて2点目を獲得する.白井選手は、試合に先発するごとに調子を上げている.最初はボールロストや呼吸が合わない場面もあったが、チームにフィットし始めればこれ程活躍するとは驚きである.

 

 2-0で前半が終わるかと思ったが、CKからのゴール前でク選手がキャッチ損ねて相手にヘッドを決められ、2-1で折り返すことになる.

 

 前半の勢いは湘南に有ったので、コンサドーレも1点のリードでは安心できないところで、相手が同点にしようという勢いが強かったが、今度も福森選手からのセンタリングをジェイ選手相手GKと接触しながらも3点目を挙げて試合は決まった.その後ロペス選手とチャナティップ選手がそれぞれ得点を決め、最後は相手に2点目を入れられて試合終了.

 

 チャナティップ選手のゴールは最初認められなかった場面があったが、これは最近続く誤審問題が影響したようである.いつもなら審判が決めたことは絶対だが、ゴール映像があるため、審判の判断が間違っていればネットで非難の嵐になるのは眼に見えているからである.

 

 間違った判断を下すことは人間ならあり得る.100%正しい判断を下すことはVARがあっても無理.そういった技術が無かった時代、誤審があっても泣く泣く従っていたのだが、それが許されなくなってきた.

 確かに誤審で人生が狂わされる選手がいたはずで、逆に言えば誤審で人生が良いほうに転んだ選手もいたはずである.そう考えると迂闊に判断は下せない.

 

 Jリーグの誤審問題も結局は誤審はあったが再試合を行うということもなく終わっている.