ルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 vs FC東京 2-1

 晴れ、気温は16度.風もなく涼しいと感じる朝である.太陽の日差しはまぶしい.

 

 昨日は、厚別でルヴァンカップのベスト4に向けての第1戦目があった.緊急事態宣言の中自粛しFODで見ることとした.スカパーオンデマンドの選択肢もあったが、こちらを選択して正解だった.あちらはネットワークトラブルで視聴できず急遽YouTubeで放送したらしい.

 

 試合開始前、チャナティップ選手がまた内転筋の負傷ということでジェイ選手に交代することになる.小柏選手、青木選手が怪我で出場を見合わせる中、点数が入るのか心配になってしまった.

 試合は、FC東京がゴール前を固めながらも前線の3枚がコンサドーレの最終ラインにプレスを掛ける.この作戦は、この前の試合も同じように名古屋、川崎が行っていた形である.守備力に自信のあるチームは、コンサドーレに対しての攻略法としてこうすれば勝てると思っているのだろう.

 更にそれらの試合をなぞるかのようにセットプレーから相手選手へのマークが甘くヘッドで先制されてしまう.自分達は中々セットプレーで苦戦しているのに対して相手には易々と得点されるのは見ていて腹立たしい.

 先制するとFC東京は、少し重心を下げて守備に選手を割くことになる.少しくらいコンサドーレにボールを持たれてもゴール前を固めれば失点しないという考えが見て取れる.

 しかし、その一度引いた時の心構えが川崎とFC東京の違いだったかもしれない.何故ならゴール前の危険なスライディングからFKを得た場面など、川崎なら簡単にファールしなかったのではないだろうか.その点は守備意識の違いかもしれない.

 そのFKから福森選手の蹴ったボールは壁の選手の頭に当たり変化する.そのボールをGKは手で弾くが上手く弾いたボールがルーカス選手のところに転がりクロスを上げる.そしてそれを相手と競り勝った田中選手が頭で合わせ同点ゴールとする.久しぶりに得点シーンを見た感じがする.

 その後、田中選手の頭をポンポン叩いていた菅選手に対して田中選手がムッとして睨んでいたところまで映されていた.菅選手は少しやりすぎ.

 1-1になったが、ルバンカップはアウエーゴールの比重が高く、実質は1-2と考えていた方が判りやすい.次のアウエーの戦いに備えて2点目を取りたいが、見ている自分はこのまま同点で次に期待しようと見ていたのは内緒である.

 後半開始後から相手のFC東京は選手を変えてくる.FC東京もアウエーゴールを意識して追加点を取ることで2戦目を優位に進めたいと考えているのは当たり前のことである.

 そのため、コンサドーレの足が止まり始める後半に向けてブラジル人選手をまず初めに交代させる.この前のJリーグの試合では、レアンドロ選手に良いようにされた記憶が残っており、更にそれ以前の試合でディエゴ選手にも上手くボールをコントロールされミンテ選手が一発退場になったこともあった.また、その後に、もう一人のブラジル人選手であるアダウィトン選手が加わり一層攻撃の迫力が増すこととなった.交代出場直後は、コンサドーレの選手がゴール前に釘付けになり危うい場面も多々あった.その相手のターンを上手くしのぐと相手の圧力も弱まり今度はコンサドーレのターンとなる.さすがに交代しなかったFC東京選手も足に疲労が来たようである.その点は、ホームでの試合なためコンサドーレの選手の方がまだスタミナがあったようだ.

 しかし、攻めども攻めども相手の守備に阻まれCKのチャンスも中々有効なシュートが出来ず、いつも通りに試合が終わると思った頃、ジェイ選手のゴール前の落としから荒野選手が思い切りシュートを打つと左ポストに当たりゴールに吸い込まれていった.この試合、ポストに当たったシュートは2本ありこれもダメかと瞬間思ったのだが、人間の思考回路はそのわずかな時間でも発揮されるのだ再認識した.

 これで2-1とし、次のアウエーの試合で引き分け以上なら勝ち抜けすることができるようになった.試合は直ぐだし、こちらは故障者が多いため試練の戦いとなるだろうが、ルバンカップの忘れ物を取りに行くためには勝ち抜くことが大切である.