マラソン札幌開催決定

 曇り、気温は6度.東から高気圧が近付き、天気図上は西高東低の気圧配置になり北海道には冷たい北風が入り込むことでところにより雪が降る可能性が高い.

 もうすでに暦の上では11月は冬の扱いになるはずなのでこの寒さも当然で、かえって暑いくらいのものである.

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  この問題、突然の札幌開催がIOC会長から発せられ東京オリンピックにマイナスの風が吹き始めた.それ以前から何故東京でオリンピックを開催しなければならないかとの疑問も多くあったはずで、今回の件で更に東京でオリンピックを開催する意義を失ったと言える.

 

 そもそも何故東京でオリンピックを開催しなければならなかったというと、その発端は簡単に言えば石原元都知事の所謂名誉欲だったのだろう.任期中に何かしなければならないということにオリンピック誘致運動は格好のイベントだったに違いない.誘致に負けたとしてもそのために動くお金は莫大で自分の周りに集まる人間を養うにはもってこいだった.

 更に本当に誘致が決まればもっと莫大なお金が消費され金が動くごとに打出の小槌のようにチャリンチャリンとお金が懐に落ちてくるからくりになっていた.

 

 そして、今回の騒動である.誰が何処にメリットがあるか定かではないが、小池知事にとって今回の出来事は、東京都知事再選に向けて果たしてメリットがあったのだろうか?

 少なくとも大きなダメージは無かったと思うし東京オリンピックという祭典の話題であまり存在感を示せなかった点は、これで少しは回復しただろう.更に東京の税金は使わないという結果になったのだからある程度の心意気を示せただろう.

 もともとIOCとの契約上、東京都に反対する権利は無かった.もしできるとしたらこれまでの経費を無駄にする開催返上という荒業だったが、さすがにそれをしたら都知事再選の目などあるはずのない大混乱に陥ったからそんなことにはならなかった.

 

 日本のマラソン関係者は、暑い東京で行われないことに意義を唱えていたが、その暑さに対するメリットも他国の選手が本気を出してくる本番ではあまり有効に働かなかっただろうし、本当に出場選手の半数が棄権するおそれもあっただけに批判も説得力を失っていた.

 

 日本のわずかなメダル獲得の可能性を棄権率で更に補おうとするのはやはり無謀な企てに過ぎなかったし、更に真夏の東京でオリンピックを開催するという狂気の沙汰の象徴にならなくてよかったのではないだろうか.

 

 しかし、今回の件スムーズに札幌変更が決まらなかったことで札幌市にとってメリットは減ってしまった感がある.その一つは、札幌が東京からマラソンを奪ったような印象を与えたことである.本来なら東京が返上して札幌にお願いされるという筋書きが決まっていれば別段問題は無かったのだが、東京が最後まで粘ったために、横から掠めたという感がある.

 そのあたりの配慮を小池都知事が行う必要があると思うがいかがだろう.これからの小池都知事の行動が印象を悪くも良くもすると思う.

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 札幌移転に伴い、キー局や一部マスコミの札幌をディスるネガティブキャンペーンがあったようだが、東京の暑さと札幌の暑さを比較するなら午前中の気温は明らかに走りやすい気温になるのは間違いない.札幌も近年暑いと言ってもそれは特異日の現象でそれを言えば東京で気温が低い日の方が特異日になるだろう.