職業の選択

 曇り、気温はマイナス2度.東の空は綺麗な朝焼け空である.

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 上記の資料は、日本人の労働生産性がどの程度かというデータである.結果はと言うとOECD加盟36カ国中21位であった.

 このデータを見て単純に生産性が低いと言えるが他のデータが無ければ総合的判断はできないが、昔の面影は今は無いのは判る.

 

 日本の労働者の分布はいびつになってきている.その一つは、職業の多様性にある.老齢者人口が増加するとともに、以前はさほど多くなかった介護事業に多くの労働人口が取られるようになってしまった点.更に言えばサービス業に多くの労働人口が配分されるようになってきた点である.

 

 しかし、一つ思うのは、才能のミスマッチだろう.機械的に適性を図り職業に振り分けることはできないため、人はその才能のミスマッチに気付かない.そのため本来の才能を生かせずに過ごす人が増えてしまう.

 もしかすると将棋の藤井聡太棋士などは、将棋ではなく別の分野に進めばもっと能力を発揮できたかもしれない.それはその他の多くの棋士も同じである.極論を言えば将棋や囲碁などはAIに先を行かれてしまった分野である.その先に明るい未来が広がっているとは思えない.

 もう一つは芸能人と呼ばれる職業である.AKBのような多数の人が集まったグループを見ていると選択を誤っているのではないかと思う.多くの人を受け入れるキャパが大きくなっているのだろうが、そこが受け入れるために他の分野に人が回らなくなる.それが大きな重要な点である.

 職業選択の自由の中で、人は自分の才能あるなしにかかわらず人生に向かっていく.そこにバラ色の未来が待っていなくてもそこに向かうことが素晴らしいと信じているのだろうが、現実は容赦なく人をふるいに掛けていく.

 周りを見てもその職業についてはだめだろうと思う人たちがその職業についているのを見かけるが、多くはいつの間にか淘汰されていくものである.

 その時に適切な職業に着けるのが理想であるが、ドロップアウトしたものに世間の壁は高い.