藤井7段 王位戦

 晴れ、気温はマイナス4度.昨日の夜に降った雪が路面に残り白く染まっている.春は近付いてきているのにその歩みは1歩ずつである.

hochi.news

 昨日家についてからabemaTVで藤井聡太7段の将棋の試合を見ていた.丁度見出したときは、AI判定で圧倒的に相手が有利な状況であった.そして、藤井7段の持ち時間は数分という状況で相手の残り時間は1時間ほど.この差は大きいと思い今日は藤井7段の負け試合と思ってみていたら、あれよあれよという間に逆転し勝利を収めてしまった.

 相手の手筋にミスと思われる見逃しがあったのだが、それにもかかわらず1分将棋で適確に相手を追い詰める.途中から33手詰みと表示されたのだが、その手筋を間違いなく差すところを見て思わず凄いとつぶやいてしまった.

 今では、AIがプロ棋士を負かす時代になり、人間同士が将棋を指す行為自体が過去のものになりかねなかったが、こういった将棋の一局を見ると人間のどこか完成されていない部分が垣間見えて興味をそそるところになる.

 更に場面上に表示されるAIの次の指し手分析は、素人に取っては有用である.何故なら刺された手が好手なのか悪手なのか直ぐには判断できないが、それを助けてくれるからである.今回もAIが詰みと教えてくれたが、一歩間違えば逆転もある手筋だった.それが一手一手同じく指していく様は見事だった.本当に詰んでいるか見ている方は判らなかった.

 これで最年少で何かの位を獲得する可能性が出てきたわけである.しかし、いつも思うがこの才能を別の分野に生かせれば人類に多大な貢献ができると思うのだがどうだろう.

 突然趣旨替えして棋士を引退して別な分野に挑戦してしまうのではないかと思う.それほど若くこれからの人生は長いからである.