次に椅子に座る人

 曇り、気温は19度.霧のような水滴が空気中を舞っているためにひんやりする朝である.

 

 

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 そろそろ安倍首相の後の話が上がってきた.新型コロナウィルスがこれ程蔓延すると思っていなかったときは、任期延長という話も出たほどだったのだが、コロナ禍に見舞われた今は、その話は出なくなり次の争いに話は移ってきている.

 コロナ対策で何をやっても批判されるばかりで、国民の世論の大きさに方針を転換することも多くなってどこを向いているか判らなくなっている今、辞め時は近付いていると言わざる負えない.

 陰謀論を言えば、コロナ過で輪を掛けて安倍首相を退陣に追い込みたい朝日新聞などのマスコミは安倍首相の政策を批難する記事を書き続けた.全く新しい災難に対して常に正しい方針を打ち出すのは神のみなのにそれを普通の人に求めるのは間違いだと思う.常に非難する人たちは正しい答えを自ら示すことができない人たちなのは間違いない.

 世論は常に正しいとは限らない.何かをやれば常に利益を得るもの失うものが出てくる.平穏な世の中ならばそれが目立つことが無いだけで、必ずそういった不公平は出ていたはずなのだが、こういった危機が訪れるとその危機を利用して大衆を混乱させ間違った方向に導こうとする輩が暗躍する.混乱すればそれによって利益を得ることができるからである.その利益の行方は各々違うのだが、混乱という点では一致するので針は一遍に振れてしまうのである.

 

 日本の混乱によって新たな政局が生まれるのは間違いないが、2大政党制だけは当分やってこないだろう.日本人の大きなものに巻かれろという精神が対立を生むことを嫌うからである.日本を二分して対立する構造は想像しにくい状況になってきている.

 

 ちなみに朝日新聞は、立憲民主党に淡い期待を抱いていたのだが、国民のアレルギーの強さを知ってか、自民党の石破氏をさかんに持ち上げている.自民党の中では朝日的には最適な人物なのだろう.石破氏もそれを意識してか朝日的な意見を述べるようになってきている.

 今回の記事に挙げられた菅氏は、朝日的には判断に迷うところなのだろう.東京新聞の記者とのやり取りを通して暗に批判していたが、それほど批判的ではないところは様子見というところなのだろう.

 この先何が起こるか判らない.人は変わるところと変わらないところがある.誰がなったとしても日本を大きく変えるようなことはできないだろう.出る杭は打たれるで突出しようとしたところで抑制が始まる.どんな独裁国家だとしてもいつかは終わりが来るもので習近平プーチンでさえ安泰とは限らないのが恐ろしいところである.