ワクチンは有効になるのか

 曇り、気温は23度.朝から生暖かい風が吹いている.北海道でこの気温なのだから本州は40度近く上がるのだろう.そういった環境で仕事をするのは大変である.

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 新型コロナウイルスのワクチンについて懸念材料が出てきた.免疫の重要性は、散々テレビ等で流されているから多くの人は知っている.そのうえで抗体を持っていても感染する人がいるということは、抗体ができにくいか、充分な抗体があっても感染する可能性があるということになる.

 今、新型コロナウイルスのワクチンが開発されているが、どれも体内で新型コロナウイルスに対する抗体を作ることを目的としている.ワクチンにより十分な抗体が出来てもウイルスに感染してしまうならワクチンの効果は薄いということになる.

 また、大きな問題は、こういったウイルスが変異を繰り返すということである.変異を繰り返せばその性質も変わる.人間に与える影響も異なるわけで、重症化するウイルスもあれば、軽症で済むウイルスも作られる.大流行するのは、自然界のルールに則れば軽症化で済むウイルスの方が伝播されやすく広がる速度は速い.

 その観点から言えば、今大流行しているウイルスは、罹患しても症状は軽くて済むウイルスなのだと思う.

 だから最近議論の始まった感染症の分類を変えるという方向性は間違ってはいない.となると、今後の焦点は、変異するウイルスが時折重症化するウイルスに変異した時の対応になる.

 これだけ全世界に広がったウイルスは、環境に応じて変化を続けるだろうから色々な型が同時に存在することになる.そのため、インフルエンザウイルスのように、毎年違う型の流行が今後も起こると考えられる.

 インフルエンザウイルスに対しては、特効薬やワクチン接種によりほぼ対策が出来ている.今後新型コロナウイルスについても特効薬が出てくることとワクチン接種が有効になることがやはり必要なのは間違いない.