ナゴルノ・カラバフ

 晴れ、気温は8度.冷え込みが厳しくなってきた.

 

 

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 アルメニアアゼルバイジャンという聞きなれない国名で、まずどこにその国があるのかを知らなければならない.地図で探すと黒海カスピ海に挟まれたところに両国は存在する.

 今回の衝突地であるナゴルノ・カラバフ地方は、元々アルメニア人が多数を占める地域であったことが紛争の種となった.

 人種問題は複雑である.人種差別も同様であるが、アイデンティティを主張すればするほど分裂を生みやすくなる.例えば、話す言葉が違う、肌の色が違うという外見上の違いが明らかであればあるほどその分裂を促進しやすくなる.

 世界の紛争でキーとなるのは、人種と宗教である.その違いが多くの軋轢を生む.人間は、そういった違いに耐えられない人が根本的に存在する.その存在自体を疎ましく思えば、そこに対立が生まれてしまう.

 これを平和的に解決するには、嫌いなもの同士を離すしかないが、その居住する土地は物理的に移動することは困難である.原爆でも使ってその土地を地上から消し人が住めないようにするしかない.

 

 日本が、物理的に他国と接していないことは、これ程ありがたいことはない.もし、接していたら日本の歴史は、他国との紛争の連続だったかもしれない.海という境界が存在するのでまだ平和的暮らしが出来ていることを知ったほうが良い.

 

 この紛争に対しては、これ以上激化していけば他国の介入が必要になるだろうが、元々アジアの火薬庫と呼ばれる紛争地帯も近く、大きないざこざを欲する人間が存在す.混乱が混乱を生めばそれによって利益を得るものが存在する、彼らにとって紛争は生きる糧のようなものである.相当な痛手を両国が負いそれに耐えきれなくなって停戦するという繰り返しがこの先続いていくのだろう.