人は過ちを繰り返すのか

 雲り、気温はマイナス7度.このところ降雪は少ない.ちょっと一休みというところだろう.

 

 

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 昨日の続き.NATOは、ウクライナに軍を派兵することになったようだが、依然として世界の秩序が急速に崩れようとしている.その一つは、世界が大きな混乱期を迎えそれぞれの国が色々なことに対処できないでいることから始まった.その発端はアメリカが弱体化し、その大統領にトランプが付いた時から始まった.新型コロナウイルスはその動きを加速させたわけである.

 それぞれの国が自国或いは自分を支持する層のために動きたしたため対立がより先鋭化したと言って良い.更に新型コロナウイルスと同様に加熱させているのがデジタル技術の進歩だろう.その急速な情報社会の進展が色々な国に情報を流し、文明の発展と同時に武器の改良につながるようになってきた.それまで核兵器が大国の力を誇示する武器で有ったものが、その何万分の1のコストで殺戮兵器が製造でき、安価ゆえに大量生産ができ、持ち運びが簡単になったため、核兵器に対抗できる武力を準備できるようになってきた.

 核兵器は、使用するにはハードルは高いが、ドローンなどの小型兵器は、特定の人物を殺傷したり、特定の地域を壊滅させるような被害を負わせることができる.それにより相手国をパニックに陥らせっ核兵器と同等の心理的効果をもたらすことができるようになった.

 アメリカが圧倒的な兵器の技術力で相手国を圧倒できる時代は終わった.今まで遠く離れた相手を攻撃するすべはなかったが、運搬が簡易になればなるほど身近に攻撃の恐怖を国民に与えることができるだろう.それは、アニメやSFの世界のことではなく本当の現実社会の出来事になろうとしている. 今回、ウクライナで紛争が起きればそういった兵器がどんどん使われることになろう.

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 実際、去年起きたアルメニアの紛争では、トルコ製のドローン兵器が勝敗を分けた.その恐怖をアメリカとロシアの軍は同時に味わう可能性がある.

 ウクライナで起きる紛争は、明らかに無益な戦いとなるだろう.AIに兵士が殺戮されるだけの戦いにどんな意味があるだろうか?人が死に土地建物が破壊されそこに住んでいた人の暮らしが無くなる.そんな争いが今後も世界の至る所で起きることの人間としての業の深さを見せることになるのだろうか?