この感染数の増加はPCR検査が容易にできるようになったから

 曇り、気温は4度.これから気温も上がる.丁度北海道上空を温暖前線寒冷前線が通過し、その間は雨の予報である.その間南からの少しあったかい空気が北海道にも吹き込むため気温の上昇がある.低気圧が過ぎ去ると今度は西から冷たい風を含んだ高気圧がやってくるため気温も下がる冬に向かって進んでいく.

www.nikkei.com

 コロナウイルスによる感染者は徐々に増え始め北海道は、第4波といえるのではないだろうか.

新型コロナウイルス感染者情報のグラフ | 総合政策部情報統計局情報政策課

 ここにあるグラフを見てみると、北海道のコロナ感染者は2月に出始めて、一度ピークを迎える.丁度雪まつりもあり、北海道独自で緊急事態宣言を出した時期である.本州でもダイヤモンドプリンセス号の集団感染が起き時期でもある.その後一端落ち着いたのだが、今度は、4月に日本全体で大きな感染症の流行が起き、北海道では第2波と呼ばれる大きな波が来たわけである.その後なだらかな発症が続き、秋口にまでその収束は無く、落ち着いたころにGotoトラベルが始まったわけである.この時期を北海道的には第3波というべきだろう.そして今第4波を迎えていることになる.

 日本全国と比べると北海道が比較的早く波が来たため日本全体の中でも流行が収束しないため感染者が潜在的に広まっていたと考えるべきだろう.

 更に、秋口から漸くPCR検査ができる体制が徐々に整い始め、民間の検査センターもでき始めたことから疑わし人の検査も行えるようになったのが今の状況だと思う.

 2月から始まった流行時期から8月くらいまでは実質軽症者(発熱、症状が軽微)は、保健所はPCR検査の対象としてこなかったので、本当にきちんと検査していればその程度の感染者はいた可能性がある.その潜在して感染を静かに広めてしまっていた結果、濃厚接触者を対象とする検査に引っかかるようになってきたと思われる.

 マスコミがことさらセンセーショナルに報道しているが、実際は、そもそものPCR検査数が少ないことを意図的に忘れているように感じる.それは、PCR検査で陽性になっても軽症で済む人が多く存在することからもうかがえるし.Jリーグの選手やプロ野球選手の感染が見つかるが比較的早期に軽快していることからも分かる.

 定期的に検査をしていることである程度の確率で感染者が見つかることは予想されることで、普段の生活をしていればそうなることなのである.

 一つ気を付けるべきことは、やはり衛生的に振る舞っても感染する時は感染するという事実である.衛生に気を付けなければもっと爆発的に感染者は増えるのは間違いない.

 そう考えると、この感染症の流行は、この先収束はしないということである.何かの拍子に急に消えることはなく、ワクチンが作られたとしてもそれを持続的に接種できる状況になり、更に変異に対応できる状態で無ければ永久に収束しないということである.

 ここまで来て日常生活に戻れるとしたらスェーデンのように流行を受け入れ大勢の人が犠牲になる覚悟が必要である.それでも中国で初めて感染が広がった時に、医療関係者が大勢無くなった.それを考えると今の日本のこの流行が爆発的に増えているにもかかわらず医療関係者が多数犠牲になったという話は聞かないのがせめてもの救いである.

 この先コロナウイルスがどのように変異していくか判らないし、更に人感染性の鳥インフルエンザが流行しないとも限らない.そういったことが起きないことを祈るばかりである.