世界は軋む

 曇り、気温は14度.

 

 

news.yahoo.co.jp

 中国広東省にある原発の燃料棒が破損し、放射性ガスが放出された件、またもや中国の情報統制によりどういった事故が起きているのか隠されたままである.

 外国からの調査を受け入れなければ世界に対して内部の事情は明らかにならない国.もし重大事故が今後起きるなら当然東側にある日本にも実害が及んでくる.本当に重大事故にならなければ問題なしとばかりに振る舞う隣人に対してどう対応を取ればよいのだろう.

 天安門事件以降、中国共産党の国内の締め付けはどんどん厳しさを増している.国民はそういった厳しい情報管理に対しても共産党に歯向かわなければ海外旅行などもできそれなりに所得も増えたことで満足している感じだが、今の生活水準が当たり前になった時、色々なところで監視されている状況で不満を持つ人間も今後増えてくるだろう.一見自由を与えられているようでもそれは制限付きの自由である.そのアンバランスは、世界にアンバランスを求めるしかなくなる.

 中国が巨大化すればするほど、世界のバランスは崩れてきている.今までは中国の問題は国内問題として扱われていたが、これだけ世界の工業生産の主要部分を占めてくればそれにかかわる国々も増えてくる.それは中国依存と言って良い.その状況で中国国内に問題が起きれば共倒れになる可能性もある.そういった危うい関係になりつつある.

 世界のアンバランスはやがてどこかで破綻し、それを元に戻すために大きな争いが起きる可能性がある.その繰り返しは、歴史の中で当たり前に起きることである.

 中国が今後も国内問題を公にせず世界と協調していかない限り、世界がその責めを受けることになる.