コロナ禍後の日常生活を取り戻す方向へ移行すべき時期に来ている

 曇り、気温は21度.直射日光が無く涼しく感じる朝である.

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 感染を広めたくない.何もしていないと言われたくない.その思いがまたもやまん延防止の適用お願いになった.

 確かに、感染は広まりつつあるがそれでもある一定水準を超えて居ない.これからどの方向に進むか判らない状態で道が何も動かなければ評価が下がるとしたら、危険だ危険だと言う方がどちらに転んだとしても非難を受けにくい.

 これで、例えばオリンピックの観客を認めて観戦が爆発したなら何を言われるか判らないような世間の雰囲気である.

 しかし、そのオリンピックがあるから感染が広まるというのはある意味誇大表現である.オリンピックがあろうがなかろうが国民の行動が変化すればそれに合わせて感染率が決まる.

 今の時期、オリンピックを批判すれば、あるいは国の不手際を非難すれば自分達の責任を逃れられるという自治体の首長が多すぎる.不平不満を言うのは簡単で別の人が責任を取ってくれれば無能呼ばわりされることは無いからである.

 

 全ての責任者が同じように行動すれば組織は弱体化するのは目に見えている.日本のトップである菅総理にすべてのしわ寄せが行っている感じである.総理が何を言おうとこれだけ長い期間自粛自粛と言われ続けている国民の不満は解消できないのは当たり前である.

 少なくとも慎重な対応でオリンピックを盛り上げていこうという気概が無いとこの先の日本は死んでしまうと思う.

 

 一番の害悪は完全にマスコミである.自分達でオリンピックに対する世論を焚き付けて置いて、いざオリンピックが始まろうとしているこの時期に、盛んにオリンピックの記事を流し始めているが、片方はオリンピックに批判的で、片方ではオリンピックで利益を得ようとする姿勢は、傍から見て馬鹿かと思ってしまう.自分達が持って行った世論に迎合しようとして体がぐるぐるねじれてしまった.

 

 ここまで開催に向けて努力してきた人の行為を無にして喜ぶ国民が情けなく思う.新型コロナウイルスの脅威は、徐々にインフルエンザの脅威と同列化している.

 毎年、インフルエンザに罹り死亡する率は0.1%程度と言われている.初期の新型コロナウイルスによる死亡率は、徐々に減り続けていてそれに近付いている.

 更に感染者数が減らないのは、PCRの検査件数が増えているため初期の頃の感染者数は現在以上の数になっていたと予想される.

 初期の検査件数が少なかったため真の感染者数が不明なため症状が現れた人で病院に掛った人が統計のベースになるため、PCRセンターのように多くの人が検査を受けられるようになった今のベースに相当な開きがあると想像できる.

 真の感染者数が不明なため一概に比較することはできないだろうが、感覚で言えば10倍程度の開きは存在すると言って良い.

 今の状況でイギリス並みの規制撤廃は無理とは思うが、オリンピック観戦をするなという世論がおかしいと思う.

 徐々に新型コロナウイルスも重症化しても治療できる状況にある.これからは、コロナ禍後の新しい生活様式を目指し、今まであった正常な日常を取り戻す試みに取り組むべきであろう.