自民党総裁選

 晴れ、気温は14度.朝晩の冷え込みは徐々に進んでいる.もう少しで冬が来てしまう.

 

 

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 石破氏本人は、出るとも出ないとも言っていないのに既成事実のように書かれてしまう.既に時の人の旬は過ぎてしまったはずなのにマスコミ的には美味しい人なのだろう.

 もう一つネットで話題なのは、出馬表明している高市早苗氏のことである.自民党の総裁候補として早々と名乗りを上げたにも関わらず、新聞、テレビ等では既に泡沫候補の一人として扱われ取り上げてもらえない.逆にそういったマスコミに反発してかネットでは露出度が高い結果になっている.

 そして、可哀想なのは岸田氏である.こちらも早々に総裁候補に名乗りを上げたのだが、何故かこの人もネット、マスコミ両方において次期総裁候補として認められていないようだ.今までもマスコミに取り上げられ何れは総理大臣になる人となっていたが、時は彼に味方していないようだ.成るとしたら海部元首相のように何故か白羽の矢が立った間隙を縫う指名というようなことが無いと無理なのかもしれない.

 最後に河野氏であるが、こちらも出る気満々で動き出しているが、そこは戦略で国民人気の盛り上がりを待って出馬表明するつもりなのだろう.何故、早急に出馬表明しないかといえば自民党内に数多くいる河野嫌いの動向を押さえるためにも国民世論の後押しが必要であると判っているのだろう.

 何回も書くが、高市氏のマスコミでの不人気ぶりは、以前あった女性トップ待望論をも打ち消す何かが原因なのだろうと思う.更に、もう一人野田氏という女性議員が細々とマスコミには取り上げられるが、こちらは別の関係で大々的に取り上げられない.もしこの人が総裁候補になればそれなりのゴシップが報じられるはずである.こちらも初の女性総理という肩書をネタに以前マスコミに大々的に取り上げられてきた経緯がある.マスコミ的には応援したいだろうが、後々が大変そうである.

 

 そして、自民党総裁選が選挙前に行われるために必死なのが野党である.今の流れからするとコロナ対策の批判票から自分達の得票数が伸びると踏んでいたと思うが、もしかすると総裁選の盛り上がりでニュース的に埋没しそうなため色々発言する.マスコミ的には野党も応援する必要があるためニュースにするが、その発言が余りにも陳腐で具体的にコロナ対策をどうしようとかの考えは、言うなら無責任な発言に終始している感じがする.いざ政権をとって自分達が主導してコロナ対策を行ってもグタグタなことになるのは同じだと思っている.こう思わせるのも政権政党だった東日本大震災の時にやはり同じようにグタグタだった記憶が残っているからだと思う.そのイメージを解消するには、相当な年月が必要で、政党名を変えても付き待っとってくる.一層の事、党首を別な人に変えれば良いと思うのだがそこまで踏み切れないのが弱みと言って良い.

 

 そうして菅総理だが、1年前急に安倍総理が辞任しリリーフのような形で総理になった.それまでの官房長官時代の話し方を変えずに今までやってきたが、国民は、コロナ災害から救ってくれるヒーローを期待していたのだと思う.ヒーローなのだから国民を酔わせるようなセリフ回しが必要だった.菅総理自身は不言実行という言葉足らずでも国民は分かってくれると思っていたのだろうが、国民が望んでいたのは仮面ライダーのような一般人が危機に陥っていれば何処からともなく現れて敵をやっつけてくれる正義の味方だった.

 そんな正義の味方のような振りをしている人間ほど信用ならないものはない.そう思うような経験を積んできた身としては、不言実行或いは有言実行の実直な人が危機管理の中では妥当な人だと思っている.この危機的状況で人気取りに走る政治家を認めることはできない.

 

 色々書いてきたが、自民党も国会議員の質は決して高いとは言えない.何のために国会議員をやっているのか判らない人が多すぎである.無能を数合わせのために集めても無能の集団の中から有能は生まれにくい.そのためにも増えすぎた国会議員を半分くらいにして欲しい思っている.これから先の日本を正常に動かしていくために今の人数は必要ない.