晴れ、気温は20度.過ごしやすい気温で日中も真夏日にはならないようである.
序盤から互角の争いになり、最終盤の攻防を凌ぎ藤井棋聖が4連覇を果たした.最後に佐々木挑戦者に逆転の手が有ったがそれを読み切るのはAIしかできない手筋であったがもしそれを指していたら棋聖の争いももつれて行ったかもしれない.
佐々木7段とは、今現在王位戦も戦っている最中でこちらも藤井王位が2連勝している状態である.王位戦は持ち時間各8時間と長丁場で、この棋聖戦は各4時間の一日制となっているので藤井7冠が苦戦するならこちらの方と思っていた.その中でこの棋聖戦は読みの深さをどの程度で打ち切るかの勝負になった感じがする.藤井7冠がタイトルを取るまでの棋戦は、1日の勝負で有りその限られた時間の中で相手棋士よりも少しでも深く読むことで勝利に繋げてきた感じがする.そのリズムがタイトル保持者となると同時に持ち時間が長くなり倍以上時間を使える環境に適応していく過程にあると思われる.
その過程の中で、どの挑戦者よりも時間を有効に使い深く手筋を読む能力に長けた藤井7冠が絶対的優位に立っていると思われる.結論から言えば持ち時間が増えるほど藤井7冠の勝率は上がり連敗することは無いだろう.
そして、最後の全冠制覇のタイトルになる王座戦は、持ち時間が5時間の一日制である.こちらも棋聖戦同様持ち時間の配分が問われる戦いになる.永瀬現王座もそういった勝負には慣れており接戦を繰り広げるように感じる.そちらはまだ挑戦者にはなっておらず挑戦者決定戦の豊島九段との一発勝負に勝利しなければ挑戦者にも成れないわけで、王座奪取の厳しい道のりは残っている.