晴れ、気温は15度．このまま気温が上昇すると日中は夏日になりそうである．今年の6月は蝦夷梅雨と言われているような雨が毎日続くということは無く、初旬に寒い日が続いただけだった．今年は暑い夏が続きそうな雰囲気を醸し出している．
この結果にびっくりである．終盤AIの判定で圧倒的な差になり、藤井竜王の敗北が濃厚になっていた．八冠全制覇を目指すにはやはり王座は相性が悪いのかと見ていたが、最終的には相手も読み間違いをしてしまい逆転での勝利を飾った．確かに相手の王もそれ程強固な囲いではなく一歩間違えば詰まされる危険性は大いにあったが、藤井竜王の王を詰ませられると思って見ていたわけである．
ただし、この棋戦を見ていても感じるのは、このところの藤井竜王の勘ピューターの調子の悪さである．序盤、中盤、終盤と絶好調の時は隙が無い指し方をするのを見ていたので、時折見せるAIとの不一致は気になるところである．
このところの対戦者は上位棋士ばかりで多様な指し手をする棋士との戦いが減ってきているのに加え、タイトル戦の考慮時間は長い．その長い時間を有効に利用するやり方により考慮時間が短くなったことで少し変化があるのかもしれない．或いは、10代の頃の潔さのようなものが消え大人の慎重さが加わったのかもしれない．
次は羽生九段との対局が決まっており、更に難敵が待ち構えていることになる．タイトル戦は一つ負けても3つ或いは4つ相手より先に勝利すれば良いが、挑戦者として戦うには一つ負ければ次は一年後という話になるためその辺りの考えも違ってくるだろう．もしかするとこういった困難も彼にとっては自分を成長させる肥やしと思っているのかもしれない．
