選挙が終わり日本は

 晴れ、気温は1度。昨日は雪が少しだけつもり冬の訪れを感じさせた。今日は、また気温が上がり雪も解けてしまうくらいの陽気になるという予報である。まだ、根雪にはなってほしくない。ただし、フィリピンの東側で台風が発生しそうだという話がある。これもこのまま成長すると今週末には日本に近付くと思われる。正式な予報ではないため判らないが2週続けて台風が来るのはごめん被りたい。


 衆議院選挙が終わり、これから臨時国会が開催されるわけであるが、当然首相は安倍さんということになる。また開かれる国会で野党は、モリカケ問題を追及するのだろうか?

 安倍さんも、モリカケ問題を追及されたら誠実に回答すると答えているようだが、野党の心意気はどのようなものなのだろうか興味はある。

 今回の選挙は、間違いなく異質な空気をはらんでいた。その第一は、モリカケ問題に終始した国会運営だったと思う。本来ならやらなければいけない議論が棚上げされてしまい、その中で日本の動きがストップしてしまった。それでも日本の株価は上昇続けたのだから皮肉なものである。

 今日の朝日新聞の記事に「野党共闘が成立していたらこの結果は無かった」という記事が出ていた。その野党の組み合わせに、立憲民主党希望の党が入っているのには朝日新聞の負け惜しみ感が如実に表されていると感じた。

 選挙期間中、朝日新聞の思い通りの野党とはどういった政党なのだろうかというのを本当に問いたい気持ちが大きかった。いうなら憲法改正反対だけが踏み絵で、そのほかのことに一切関心が無いというのはどうしたものだろう。

 何度も繰り返すが、この先の超高齢化社会に向けて動き出さねばならない時に、与党に問いただすべきは憲法改正だけで良いのだろうかということである。

 今回の総選挙では、消費税廃止とか消費税引き上げ凍結という話が野党で公約として掲げられていた。それに対して自民党は、消費増税分の税収を教育、子育てといった分野に投入するという公約を掲げたわけである。当初、消費税増税の目的は社会保障の分野にという考えだったが、今回の選挙の結果を受けて次世代の保障という考えに大きく変換させたといって良い。

 それによって財政健全化に当てる税金も減らすため次世代に先送りという結果になるのだろう。

 また、憲法改正は今回の選挙で3分の2の議席を得たわけで何時でもできる状態になった。

 今回の選挙を総括すると、北朝鮮という外圧により、国内政治のかじ取りが少しづつだが目に見えるまで変化したといって良い。今までの平和な日本なら、憲法改正を訴えれば自民党も惨敗していた可能性がある。しかし、目に見える外圧が国民を不安にさせ、夢のような話ばかりする野党に愛想をつかした格好になった。

 現実的に考えれば、北朝鮮核武装するなら、日本も核武装をすればそれ程防衛費を掛ける必要もない。簡単な話だと思う。核により抑止が出来なければ北朝鮮が核ミサイルを開発してしまった今、幾ら戦闘機や自衛艦を整備しても無力なのは明らかである。

 しかし、その選択をしないのはやはり日本が先進国であるという自覚があるからだと思う。全て国民が高等教育を受け、知識として理解している場合であれば、やはり、世界の国に対する責任があるということを自覚しているからである。もし、唯一の被爆国日本が、その悲惨さを知っている筈なのに核爆弾を使えば世界から総スカンを食うのは間違いないことである。それが自衛の為であっても非難されるだろう。そういう意味で、日本は永久的に核爆弾を所持しても使うことはできないはずである。

 使うことが出来ない武器を当てにできないため日本の防衛力がこの先も強化され、防衛予算はこの先も膨らんでいく。もし、30年ほど前の東アジアの状態ならこれほど国防費を膨らませることは無かっただろう。そのことが日本の財政を悪化させる一因になっている。

 北朝鮮がこの先、世界からの制裁を受け入れて武装放棄したとしてもこの東アジアの緊張状態は続く。それは、一端もってしまったお互いの武器を比較し、相手よりもより強力な武器を持とうとする圧力が掛かるからである。

 その証拠の一つが今の中国である。アメリカと比較して劣っている部分を強化するために今以上に武力を増強するといっている。一度手にしてしまったものは、減らすことよりも却って増やす方向に向かうものである。

 その影響を日本も受けざる負えない。もし、アメリカが太平洋から手を引くというなら、日本も核武装をする必要に迫られるだろう。上にも書いたが使えないけれど使える武器としてである。

 残念ながら、今の情勢が終わるのは難しいだろう。この世界から北朝鮮という国家を消し去ることはできないはずだからである。その存在がある限りそこを中心とする火は何時でも燃え盛る準備ができてしまっている。これが火種の内に平和的解決に向かえば良かった。その時期というのは、一度北朝鮮が核開発を中止した時である。その後、約束を破った時に北朝鮮へ武力介入してでも国連が統治すべきだった。