曇り、気温は15度。今日もぐずついたお天気になりそう。土日はこのままいけば良い天気になりそうな感じである。
昨日、女優の野際陽子さんがお亡くなりになった。元はNHKのアナウンサーだった人がテレビに女優として出演するようになり、主役ではないが名脇役として活躍していたのは誰もが承知のことである。人が老いたさきの結末を見せてくれるとともに、自分も年を取ったなと感じさせる出来事である。ご冥福をお祈りいたします。
更に昨日共謀罪が成立したため、既に祭りの後のような状況であるが、加計学園の問題に端を発した総理の忖度についての文部科学省の聞き取り調査の結果が公表された。
国会で追及された文書が厚労省幹部の間で共有されていたことは事実のようである。この次は内閣府への調査が始まるのだろう。ここでどのような事実が明らかになるか見守るしかない。
共謀罪で2の足を踏んだ新聞社は、ここで安倍総理の首を取ってやろうという気が満ち溢れている。次は、当然憲法改正論議に突き進む訳で、それは自分たちが最後まで守らなければならない砦という考えなのだろう。
しかし、過去を振り返ってみると一度は新聞社も民主党政権時代には一部の見直しは必要という感じに成っていた筈である。すべての憲法条文が出来上がった時から姿を変えることが許され無いという訳ではないはずである。
形あるものは常に変化をし続ける運命にある。それが時代というものである。日本という国が誕生したのち色々な政権が日本全土を統一した決まりで治めようとした。それぞれの政権が自分たちが統治しやすいように考えたものである。なので決まりは治める側が中心となって考えたものである。
今の昭和憲法の成り立ちはそういった流れと異なり、言うなれば占領した他国の人間が考えて作られた世界でも類を見ない憲法と言える。言うなれば理想国家が有った場合こういった憲法であれば良いと考えた部分と、今後、日本が武力国家として復活しないようにと占領国側の都合で作られたという側面がある。
自分も日本国憲法と同様の憲法が世界の国々で採用されていたら本当に素晴らしいものだと思う。しかし、残念ながら世界の国々は戦争を放棄していない。
言うなれば戦争に対して日本国憲法は受け身の憲法であるということである。戦争あるいは紛争解決には、国連を中心に解決することで日本が戦争をしなくても良い状況にしていくということである。
これは例えであるのだが、もし仮想の相手が戦争を仕掛ける準備をしていつでも核ミサイルを日本に発射できる状態にあったとしても日本はその攻撃を受けてからしか反撃はできないことになっている。同時に数十発のミサイルが発射され着弾した時には反撃能力を失うほどのダメージを受けたとしてもそこからしか反撃を仕掛けれれないという状態である。
なぜこんな問題が発生したかと言えば、国連が平和解決に対して殆ど役に立たない現実があり、日本国憲法が出来た時にはまだ北朝鮮くらいの国では核爆弾、核ミサイルの開発は夢物語に過ぎなかったからである。
しかし、今では攻撃の主力はミサイルになり、爆撃は無人機あるいは誘導ミサイルで遠隔から操作できるようになった。今後戦争になればロボットが地上戦の主役になる日も近い。その前に自動運転技術が可能になった自動車を武装して走らせれば立派な無人兵器の誕生である。そういった可能性のある未来はすぐそこまで来ている。
だから、反撃をして日本国内を守るために残された時間は少なく、攻撃が始まれば日本も直ぐに滅んでしまう可能性の方が高くなってしまった。
また、ミサイル攻撃ではなく、日本各地の原子力発電所にテロ攻撃を仕掛け、更に東京、大阪などの人口密集地で大規模なテロ活動が行われればその時点で日本の防衛力は極端に低下した状態に陥るのは明らかである。
日本に金がうなるほどにある時代は終わり、世界の国々の多くが徐々に自立しだしていくと徐々に日本が提唱する平和憲法も意味を失う時代がすぐそこに迫っているというかすでにその状態になっている。
日本の憲法が絶対であれば元々改憲の手続きは不要であるはずが、憲法の中に改憲をする方法が掛かれているということは、作られた後にでも時代の流れから改憲することがありうるという前提があったはずである。
もし、日本が改憲をしなくて良いようにするには、まずは周囲の国から戦争放棄の憲法に変えてもらうしかない。そのために新聞はどう活動しているのか、あるいは護憲派はどうするのか、もし自分たちの主義主張を達成するのは国内の多数派になる必要がある。そこから諸外国に戦争放棄を進めていく必要がある。
本当にほんの20年くらい前までは平和憲法で日本は世界の中で生き残れると自分も思っていた。それは、中国や韓国、北朝鮮がこれほどの軍備力を備えるとは想像していなかったからである。しかし、時間は世の中を変化させる。北朝鮮でも核ミサイルを発射できる力を蓄えることが出来るのである。今後第2、第3の国が核ミサイルを持つ時代がすぐそこに来ている。