札幌vs鳥栖

厚別の空は、開始前は日差しも差してはいたが、時間がたつにつれ雲が広がっていった。
 試合内容も、その秋空のように段々明るさが無くなる試合を見ていて悲しくなってしまった。スカッと勝つ試合を見たかった。

 久しぶりに見る鳥栖は、開幕当初と比べ格段に良くなっている。一番特筆すべきは、運動量である。あれほど全員が全力で走り札幌のDFラインの裏へ裏へと球を入れてくる。そのカバーにDFは裏を取られマークを外されとコテンパンにされてしまった。

 さすがに、松本監督。しつこく勝つチームを作り上げてきた。鳥栖は後半戦の台風の目となるのは間違いない。

 札幌は、前半のCKのチャンスを全て外してしまったのが痛かった。あれだけフリーになりながら悉く外してしまっては勝てない。それと、前半早々の林選手の軽率な判断ミスが選手の勢いをそいでしまった点は否めないが、札幌の攻めの強弱の無さがその後無得点に終わった理由だろう。

 鳥栖の選手全員の攻撃と守りの切り替えの見事さに比べ、札幌の攻撃のリズムがまったく一緒であった。サイド攻撃にしても中山選手の頭めがけてのパスも、何時も何処かにワンテンポ入ってしまうため、相手に守りをする余裕を与えてしまうのである。

 さて、今後の戦いであるが、次の水曜、土曜と続くわけであるが、3連敗するようであれば、J1の道は厳しいものになるのは当然である。次の山形戦なんとしてもこの良くない流れになりそうな雰囲気を断ち切って欲しい。

 その良くない流れを断ち切り、みんなを鼓舞できる選手が出てきて欲しい。

 ※追記
 結果を書いとくのを忘れていた。0−3の完敗