地球はみんなのゴミ捨て場

北海道は、4月に雪解けを迎える。道路脇の枯れた草むらにフキノトウが顔を出すと同時に現われるのは、空き缶、ペットボトル、雑誌等のゴミである。

 その傾向は、郊外の道路脇に目立っている。市内の道路は人の目も多いし、近くの人が掃除してしまうので片付くのも早いのだろうが、人通りの少ない郊外の道路の脇には雪が降り積もっていた間に捨てられたゴミが雪解けと共に大量に顔を出すことになる。

 正に捨てる人にとっては、自然は自分のごみ箱と一緒である。捨てたゴミは、いつか消えてなくなると思っているのである。或いは自分で無い誰かが片付けてくれると思っているのである。

 今、TV、新聞、企業なども地球環境を守るためecoの広告を行っている。しかし、どんなに環境を人々に啓蒙しようとも、ほんのわずかな人間のためにとてつもない環境悪化をもたらすし、大勢の人間の些細な行動が地球環境を悪化させているのである。

 地球環境の悪化はもう止められないのが現実だろう。環境が悪化して人間の人口が劇的に減少するしか止められないだろう。そんな世の中を生きる自分達の子孫もかわいそうだと思うが、一人の努力では変えられるはずも無い。今の日本の少子化は、先の未来を予測した自然の摂理なのかもしれないとも思えてくる。

 自分達の住みよい環境が未来永劫続かないことを人類は知るべきだろう。