雷鳴

夜、雷鳴と稲妻の光で目が覚めた。天気予報の通り、雷鳴を伴う雨であった。

 窓のカーテンを開け、外をのぞくと雨が街灯の明かりで光って見えた。久しぶりの雷であった。光が垂れ込めた雲を明るく浮かび上がらせ、それより少し遅れて空気を振るわせる音がやって来る。
 この雷がどこに落ちたか気になるところ、しかしいくら窓の外を眺めたところで判る筈が無い。

 落ち着いたところでまたベットに戻ったが、雨のせいか空気が湿り体にまとわりつく感じがする。眠れない間、時たま窓越しに光る明かりと鳴り響く雷鳴との間の時間を計っていたらいつの間にか眠りについてしまった。