曇り、冷たい風が時折吹く、今日などは半袖では寒いくらいの陽気である。予報は晴れなので日中は気温が上がるのかもしれない。今年は、寒くなったり暑くなったりでまるでジェットコースターの様に上下動する。これが毎年続けば人間は持たないかもしれない。
引用 時事ドットコム(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010082400827)
ホメオパシー、学術会議が否定=「根拠なく荒唐無稽」と談話
日本学術会議は24日、最近広まっているとされる療法「ホメオパシー」について、「科学的に明確に否定されている。治療に使用することは厳に慎むべき行為」との金沢一郎会長(皇室医務主管)名の談話を発表した。
ホメオパシーは、健康な人間に投与するとある症状を引き起こす物質を患者にごく少量投与することにより、似た症状の病気を治すという療法。植物や鉱物などを入れてかくはんした水を極めて薄く希釈、砂糖の玉に染み込ませて与えるなどする。
国内では、医療関係者の間でも一部で使用が広がっているとされる。中には、頭蓋(ずがい)内出血防止に有効なビタミンK2シロップの代わりとしてホメオパシー治療を受けた乳児が死亡し、親と助産師の間で訴訟に発展したケースもある。
これもまた一種の宗教と同じである。これと類するものに「健康食品」成るものがあるが、「ホメオパシー」は、それが医療関係者にも浸透していたということである。
この問題が恐ろしい部分は、胡散臭い健康食品程、箔付けを欲しがるのと同様に、この療法の学会や教育する学校が存在し、あたかも正当な証明書が有るような下地がいつの間にか広がってしまったことである。
「ホメオパシー」その者は、簡単に言ってしまえば人間の自己免疫力の強化ということである。
ガンなどの病気は、稀に人間の自己免疫力により消失する場合がある。それも本当に奇跡のような確率である。ガンの治療は早期発見以外、有効な治療法を持たないため、QOLを求めてこういった治療法に飛びつく患者心理は分からないではない。
しかし問題なのは、ガン以外の病気に対してもこの療法が有効と謳うことだろう。どんな病気でも自己免疫が及ばない部分がある。例えば今年大流行した新型インフルエンザも自己免疫力が及ばないウイルス数が体内に侵入すれば、体内に蓄えられた免疫力でも治癒できない。
この場合、体力があればそれなりに回復するが、体力が無い人の場合、抗インフルエンザ薬などを使用しなければ死に至る。もしその理屈が判っていない医療者が居るとしたら驚きである。
昔のことわざに「鰯の頭も信心から」というものがある。信じれば確かに仏様に見えるかもしれないが、それは見えるだけで実際に仏様にはなってくれない。
この療法に使われる「レメディ」もプラセボ効果はあるだろう。しかしそれ以上の効果があるとしたらそれは魔法の世界の出来事である。
魔法の世界の話は、本やゲームで人間の世界に入り込んでいる。それは普通の人間なら存在しない絵空事だという常識があるから存在する。それは空想の世界を楽しむ一つのアイテムだからである。
しかし、世の中には一定の割合でその絵空事の世界をあたかも存在するかのように信じる人達が必ずいる。その信じる人達にとって、存在を否定するような人間は信じれられない存在として映る。
これは、それをあたかも真実かのように流すTV、雑誌などの存在も大きい。更に大新聞などは、記事では批判するが、このような種類の広告を堂々と載せてもいる。
この問題を取り上げた新聞記事には、これを信じる医療関係者が相当数存在するということである。もしそれが本当ならきちんとした対応をしなければ、危険なことが今後も続くと思われる。