AIが見る夢

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引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASJ3X5FL5J3XULBJ00L.html

 人工知能(AI)が医師の診療を支援するシステムを開発したと、自治医科大(栃木県下野市)と医療機器メーカーなど5社が28日、発表した。患者の症状などを入力すると、人工知能は考えられる病名とその確率を計算する。新年度にも自治医大で運用試験を始めるという。

 自治医大によると、これまでも人工知能が一つの病気についての治療法を見つけ出す試みはあるが、患者の症状や検査結果などから、複数の病気を提示する仕組みは世界でも珍しいという。

 システムは主に、ロボットも活用して電子カルテに入っている多数の患者の診療データなどを集約したビッグデータの医療データバンクと、それを使って個々の患者の病気の候補を挙げる人工知能からなる。



 日本の医療にもDPC制度が導入されてからかれこれ13年が経つ。その間の議論として医療データを別な形で利用できないかという課題である。まだこのデータは、個人情報の絡みから利用に制限が掛けられている。

 しかし、医療費の厖大化とともに医療の質を上げなければ無駄な治療は無くならず、今のように人間の知識と勘に頼る医療では、個人の能力に依存しすぎるために運不運が発生するのが現状である。

 囲碁の世界でAIが世界の強豪に勝つことができるようになるなど、最近の進歩は急激である。もし、AIが勝手に自己学習能力を使うようになれば人間が教えるより早く能力が発達し、手や腕があり移動する手段があれば自分を作り変えることも可能な時代がすぐそこに来るようにさえ思える。

 もし、今蓄えられている大病院の治療成績をネットワークを用いて繋ぎ相互利用さえすれば厖大な治療データが得られる。その利用を、医療情報に携わる人間は誰しも利用できないかを夢見た。


 しかし、ホーキング博士が語った”「人工知能が自分の意志をもって自立し、そしてさらにこれまでにないような早さで能力を上げ自分自身を設計しなおすこともあり得る。ゆっくりとしか進化できない人間に勝ち目はない。いずれは人工知能に取って代わられるだろう」”は現実のことになるだろう。