環境線量

 曇り、気温は10度を少し超えたところである。

 

引用 茨城新聞http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13070298937250) 

放射能地図作成や給食見直しを 笠間の父母ら、市に要望

笠間市内で子どもを育てる父母有志らが2日、放射能汚染による子どもたちへの対策要望書を笠間市と同市教育委員会へ提出した。

内容は、学校での新たな放射能測定地図の作成▽屋外活動の制限▽学校給食の再検討▽学校活動の安全確保奨励-の計4点。ホームページ上で公開されている放射線測定地を各小学校以外の施設にも拡充することや、高濃度の学校校庭は土の表土を削り取る、給食使用食材の再考などが訴えられた。

 今回の原子力発電所の事故による影響は、子供に対する放射能による被曝をどう扱うかという問題をもたらした。

 科学技術の発達は、放射能の測定を昔よりは簡単に行えるようになった。昔なら計測機一台相当な値段がするため充分な数をそろえることは困難だったが、今では精度はともかくインターネットでも個人が購入できるようになった。

 そのため各地域の放射線量率を計ることが可能になり、その情報が直ちにインターネットを通じて拡散していく。昔なら、研究所レベルの情報でしかなかったものが、一般の人にも情報として伝わるようになったのである。

 それは、非常に良い面と悪い面とを兼ね備えている。

 良い面は、以前なら内部事情により隠された居ただろう情報も公開されるようになり、正しい情報であれば、それを元に行動を変えることができることである。
 
 しかし、その反面、情報の中に不確実な情報が混ざり例えばデマのような風評被害を生み出しやすく、更にそのことが過剰反応に繋がりやすい側面を持っている。

 例えば、環境線量のμSv毎時という値は、非常に測定の方法により変動する。測定装置が正しい値を表示するために検定が必要なのだが、それが行われていなければ絶対値にはならないし確かな値にはならない。(検定には校正線源と呼ばれるものが必要である)また測定方法も、線源に近ければ大きな値が出るのは当然であるので、その測定方法も対象が地面なのか、空気なのか水なのか食品なのかとそれぞれで測定方法がことなる。
 今測定されている値は、相当低い値である。これが大きな値であるなら非常に問題であるが、そのμSvが一桁あるいは小数点以下の値であるなら、その数値に対してどうしてその値が得られたかにしなければならないだろう。

 子を持つ親としては、自分の子供が小児がんあるいは甲状腺がんに罹患することは不幸なことである。できるならそういった被害に遭わないようにすべきだろう。もしそう思うなら疎開するしかない。

 しかし、現実問題それが可能な親は少ない。そうすればどの程度安全な生活を送るかという現実的な問題に直面する。
そのためには、どの程度許容するかという話である。今現状の環境線量は決して高くは無い。それが今後どのような影響を受けるかそれは結果で見るしかない。