コンサドーレ札幌サポーターズ持株会

 晴れ、気温も朝から8度と高く、日中は、20度を超えそうである。ゴールデンウィークを間近に控え行楽日和になりそうな気がする。

 コンサドーレ札幌は、J1で最下位である。もしこのまま勝ち星が上げられなければ、前回J1陥落の最速の記録を塗り替えかねない。
 是非早く勝ち星を挙げて欲しいのだが、その勝ちたいという気持ちが空回りして、前回の川崎戦の後半は、体が全くもって動かない状態に陥ってしまった。

 きっとどうしたら勝ち星を上げられるか、監督、選手も悩んでいると思う。もし悩んでいなかったとしたらある意味お気楽である。もしかしたらそのお気楽さが足りない故に勝ち星が逃げているともいえる。

 そしてコンサドーレ札幌では、

 コンサドーレ札幌サポーターズ持株会 会員募集のお知らせ(http://www.consadole-sapporo.jp/news/2012/04/012441.html

 を行っている。

 持株会というので、株主と誤解されるかもしれないため、そのページでもこんな注釈が載っている。

 

★参考〜コンサドーレ札幌サポーターズ持株会とは?〜
会員の皆様から1口(10,000円)以上の拠出をいただき「コンサドーレ札幌」の運営会社、(株)北海道フットボールクラブに出資することによって、ホームタウンチーム「コンサドーレ札幌」の活動を支援していく団体です。なお、会員の集合体である「コンサドーレ札幌持株会」は(株)北海道フットボールクラブの株主となりますが、会員の皆様一人ひとりはあくまでも「コンサドーレ札幌持株会」の会員であって、(株)北海道フットボールクラブの株主とはなりませんので予めご了承ください

 持株会の会員となるだけで、コンサドーレ札幌の運営について議決権のある株主とはならない。お金を出資しているだけで、株主としての議決権は、持株会の理事長が全権を委任されている。
 その理事長を誰が任命しているのかというと、規約では、理事会の推薦であり、その理事会のメンバーは、現理事が次期役員を推薦するとなっており、発足当時の理事会が永遠に理事を続けることができるというかたちである。
 
 そもそもこの持株会は、あのエメルソン選手の残留を願うサポーターの気持ちに乗っかる形で始まった。しかし、その期待は空しく裏切られ、エメルソン選手は移籍していき、そのお金の使い道は、コンサドーレ札幌の運営資金に消えてしまったわけである。

 そのお金の使い道をとやかく言うわけでは無いが、今回の募集されたお金は、赤字の穴埋めに使われる。赤字の穴埋めなので、何かに投資して将来の夢を買うわけでなく、後ろ向きの資金として使われてしまうわけである。

 この辺りは、これに応募するサポーターの心をくすぐらない。例えば、今回の発想が、次の時代を担う若者の育成のために使われるというのなら、少しは夢を見られる。
 実際、経営危機に陥った時、社長になられた佐々木さんが唱えた、「じゃがホッケ精神」が今の若手を生み出したと言っても過言ではない。
 それまで、お金を出して外人選手を獲得したり、移籍で獲得してきた流れを考え直し、リーズナブルな選手を獲得し、その代りサテライトに参加して若手を育てる試みを繰り返してきたからである。
 
 それを続け、更に後に続く若手がどんどん加わって行けば、将来の夢は膨らむはずである。そういった夢のあるプランを打ち出して欲しかったと思う。

 勝ち星が無く、夏が終わる頃に降格が決まるようでは、この先のチームの存続が問われかねない状況で、どうやって勝ちを拾うのか、その辺り勝負強さを見せて行かなければならないだろう。