ニュース

 昨日の夜から降り続いた雨は、朝になっても止まない。この雨は、今日一日のものらしい。

 昨日は、パンダの赤ちゃんが死んだことが大ニュースになっていた。日本の上野動物園のパンダの赤ちゃんの死は、これだけ取り上げられているわけだが、ニュースの軽重は誰が判断するのだろう。

 この件に関しては、興味が沸かない。動物園の園長がテレビで涙を流しているのをみて、この人は、余程重大な事をしでかしたに違いないと、知らないで見た人は思ったに違いない。

 ニュースは、大衆が興味を持った時点でブームになる。今は滋賀県のいじめ問題に焦点が合わさっている。以前会った話題は、その件によりどこかへ飛んで行った。

 では、本当にいじめ問題に日本人の全てが興味を持っているかと言えばそうでもないだろう。無関心な人もいるだろうし、いじめに関心が有るのではなく、その事件によって暴かれる人間の影の部分が、世間に晒されることに興味を持つ人もいるだろう。
 
 ニュースは、まさしく幻のようなものである。ある人には巨大な影のように見え、ある人には全く見えない。その姿がいつ消えるのかもわからない。
 しかし、その幻を見るために人は集まり、それにより被害を受ける人も大勢存在するわけである。
 
 それで人生を狂わす人も出てくるだろう。しかし、幻が責任を取ってくれるわけでは無い。