春近し

 晴れ、気温はマイナス10度近い。


 雪が融け出すと、気分は春となり、厚手のコートから薄手のコートに着替えてしまった。気分は春でも、朝晩の冷え込みは厳しく、薄手のコートではまだ寒い。

 思い込みというのは恐ろしいもので、きっと春という思い込みで皆気持ちを切り替えているのだと思う。既に春の装いの若者が増えてきている。本当に人間の力は偉大である。

 ただし、日中はプラスの気温となるので、その時はコートの必要性を感じないほどだから、当たり前と言えば当たり前である。

 来週は、春分の日を迎え、ついに昼夜の長さが同じになりそして徐々に昼間の時間が長くなるわけである。とうとう冬が終わるというこの解放感が溜まらない。

 でも北海道では、まだまだ雪が降る日が来るのである。春の足音は直ぐ近くまで来ているのに足踏みをする。本当にじらすのが好きなのである。