曇り、気温は1度.土曜日曜と日中は快晴で近所の至る所で雪割をするスコップの音が聞こえてきた.自分もその音につられ庭の雪割にいそしんだわけである.

 そして、昨日の夜は布団に入ると途端に眠りにつき朝起きると腰の筋肉が疲労で悲鳴を上げているところである.それにしても春分の日を来週に迎えるにあたり急速に夜明けが速くなってきている.そうなると自然とこの文章が浮かんでくる.

 

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 

 枕草子の文章であるが、古典の授業を受けたことで見についた知識は忘れないものである.

そして、この文章は、清少納言が春夏秋冬について書いた春のところであるが、太陽が昇るころに目を覚まし太陽が沈むころに眠る生活をしていたならば、丁度春分の日頃が人間の生活リズムに合う季節であったのではないだろうか.

そして、同様に漢詩のこの節を思い出す.

 

春眠暁を覚えず

 

 これも続きがあり、全文を引用するとこうなる.

春 眠 不 覚 暁
処 処 聞 啼 鳥
夜 来 風 雨 声
花 落 知 多 少

 

春は夜が明けたことも気付かぬくらい気持ちがよく、鳥の鳴き声が所々から聞こえてくる.昨日の夜は雨風の音が聞こえていたので、多少なりとも花弁が落ちたのでしょう.

 

 これも自分にとってこの時期を現す文章である.

 

 自分にとって穏やかな日が続き、そして世界が平和であれば全ての人がこう考えていただろと思う.どこかに砲撃の音に怯えながら夜も眠れず朝方もどこかからの攻撃に怯えながら生活することの辛さを想像すると自分の置かれた環境の素晴らしさを幸せに感じるものである.世界に争いの無い日が来ることを切に祈りたい.