千葉戦

 晴れ、気温は6度。朝晩の寒さはこの週末酷かった。暖房を入れなければ過ごせなかった。


 昨日の千葉との試合、CSで見た。

 歯車狂いっぱなしで、とても勝てるとは思えない。昨日は強いパスもあったが、相変わらず相手にカットされるくらいの球足であった。それでも相手の取りやすい位置では無く、わざと意地悪をしているのではないかというもの。

 それに比べ相手の千葉のパス回しは、札幌の選手が寄せても奪えないし、殆どミスしない。あれでは追う札幌の選手の体力も奪われてしまう。

 パスの不正確さは、ゴール前のラストパスの精度と直結している。味方選手に合わないと良いパスを出しても意味がない。それは開幕から続いており、一向に合う気配を見せない。

 更に、千葉の先制点は、前節の愛媛戦と同じ、外から入ってくる選手に誰もマークしないでフリーにさせている。本当に札幌の選手の視野の狭さは尋常では無い。

 今ボランチにいる河合選手をセンターバックに下げてはどうだろう。中盤の河合選手は、見ていて痛々しいほど走り回っている。そのため後半に成ると相手のドリブル選手に追いつけず逆に抜かれてしまう状態にまでなっている。あれだけ運動量が多いと、試合全体を通しての体力が持たない。あそこが緩緩になると相手の攻撃を食い止めることができない。

 本当にもう少し河合選手が若くて体力が有れば日本代表にも選ばれておかしくは無い。あの相手の動きを読む力は本当に凄い。だからこそ、センターバックに下げた方が良い。

 あと、天才前田だが、CMでも自分自ら天才と自覚しているらしいが、ハッキリ言って才能を生かせていない。回りを見ているのだろうが、彼と相性の良い選手がいない。川崎の大久保選手にラストパスを出してくれる中村選手のような、前田選手がパスを出す選手がいない。今日は、都倉選手だったが、全てにおいて相手の動きを理解していない。あれでは得点するのは無理。結局自分で仕掛けようとするのだろうが、ドリブルにしてもスピードが無いため相手にブロックされてしまう。いい加減気付けと思うが天才はそれを理解できない。きっと自分に合わせるのが当たり前と思っているのかもしれない。

 前田選手にとって札幌を去る時は、J1に個人昇格することは無理だろう。もしかすると引退する可能性もある。その所を判って欲しい。彼にとってJリーグの試合でプレーする経験がそれ程長くは無いことを。試合を無駄にして欲しくない。

 それは、他の選手に対しても同じである。彼らがプレーできるチームがこのままでは消滅してしまう可能性もある。余りにも消極的である。勝ちに飢えていない。負けないことを至上にしては、勝てない。

 ここまで勝てなくなると当然監督の進退に影響する。開幕当初自動昇格などと言っていたが、ここまでの為体は期待を裏切る結果である。

 本来なら去年のチームを土台にして上積みしなければならなかったのだが、選手の故障の影響で、若手主体では無くベテラン主体のチーム作りをして、安全運転をしようとした結果である。幾ら練習で上手いと言ってもゲームと練習は別である。期待していたベテランが活躍せず、途中出場する選手も若さを出せていない。

 これは、まさしく監督の責任である。先発を選ぶことが監督の仕事であり、その実力を発揮させるための練習をするのが監督の役目である。それが揃って初めてチームに成る。

 これ程酷いと、見ている方もうんざりである。だんだんと現地に赴く足取りが遠ざかる。昨日の中継に映っていた野々村社長の顔色が悪いのは画面からも判るほどである。きっと胃に穴が空くくらいストレスが掛かっているだろう。今シーズン最後に今の状況を笑い飛ばせるような結果になって欲しいものである。