その後

 曇り、気温はマイナス3度。今は落ち着いているが昨日の夕方から夜にかけて風が強く地吹雪のようになっていた。今日も、時折吹雪くそうなので油断はならない。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASH214ST1H21UTIL02D.html) 

後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)が過激派組織「イスラム国」に殺害された可能性が高いとして、警視庁公安部と千葉県警は1日、合同捜査本部を設置した。刑法の国外犯規定に基づき、殺人や人質強要処罰法違反の疑いで立件を目指す。

 残念ながら救出はできなかったようである。そもそも交渉の場に上げられたヨルダン人のパイロットの生命も存在は怪しい感じがする。

 いうなれば、イスラム国は、統制のとれていないならず者集団である。イスラム教と名乗っているがその実宗教に名を借りただけだろう。その集団との交渉は、普通の国対国のようなものでは無く、聞き分けのない子供と話すようなものである。そこに道理とか義務とかの土台が無いのだから仕方が無い。

 上に上げたように、ヨルダン人のパイロットや先に殺された湯川さんなども後藤さんとの交渉時に生きていたかも判らない。今回の身代金からヨルダンで拘束されている死刑囚との交換に急遽変更に成ったのも湯川さんが既にこの世にいなかったとしたら説明が付く。

 この報道の後やはり心配されるのは、次にもしイスラム国やそれ以外の組織に日本人が拉致された時である。当然、今回のように身代金の要求や、犯罪者の釈放などの要求をしてくる可能性がある。そのたびに犠牲者を増やすのかそれとも譲歩して身代金の支払いや犯罪者の釈放に応じるのか、国の対応の一貫性が必要だろう。

 更に言えば、マスコミの存在も問われる。多種多様な意見があるのは判る。それぞれの意見がどれもが正しくどれもが間違っているとはとても言えない中で、国民の世論を混乱させ拘束された人質の解放に影響が有ってはいけないだろう。

 今回、気に成るのは後藤さんの母親を意図的に前面に出してきた節があることである。その事に関しては、背後に何らかの集団が存在し、これを機に前に出てきたのか、それともそのことを反対に利用する者があるのか判らないが、どちらにしてもマスコミが反応しているのは間違いない。

 それ自体が、見たり聞いたりしている人間に対して何らかの影響を及ぼしている。余りそのことに対して自分が気にし過ぎなのかも知らにが、この事件に乗じて何らかの漁夫の利を得ようとする集団がいることは間違いないだろう。