秋晴れ

 晴れ、気温は10度。

 台風から温帯低気圧に変わった低気圧が北海道上空を通り過ぎてからグーッと気温が下がる日が続く。あの低気圧たちが、北海道に北風を呼び込んだようなものである。

 北海道上空の空気の流れは、普段偏西風と呼ばれる東に向かう風が作り出している。そのためその風にのって低気圧、高気圧が移動するため西から天気が変わる。

 それで北の冷たい空気と南の暖かい空気は丁度地図でいうと上と下とで押しくら饅頭をしているようになっている。だから一見混ざり合わず境界のようなものがあたかも存在するような形になっている。

 その冷たい空気と暖かい空気を強制的に拡販するのが気圧でその極端なものが台風なのである。普段の低気圧が、水面にできたさざ波程度としたら台風は水しぶきぐらいの差がある。それが下から上に移動したのだから、当然大きな空気の入れ替えが起こり、丁度弱まった太平洋高気圧の勢いを押し下げ、冷たい空気が北から押し寄せてきたのである。

 そしてこの冷たい空気の勢いは当分続き北海道に秋晴れをもたらしてくれる。