黒い霧

 晴れ、気温は零度。


引用 スポニチhttp://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/10/22/kiji/K20151022011362690.html) 

巨人から福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたとして告発を受けて調査を行っている日本野球機構(NPB)の調査委員会は21日、中間報告を行い、笠原将生投手(24)と松本竜也投手(22)の2人も野球賭博を行っていたと発表した。巨人は同日、久保博球団社長(66)が東京都内の球団事務所で会見し、両投手が事情聴取に対し事実を認めていると発表。巨人の調査では野球賭博をしていなかったとされた笠原の関与判明で球団の自浄能力のなさが露呈し、関与選手が拡大したことで球界全体への波及が懸念される事態となった。

 これはその通りだが、読売巨人が警察のような捜査ができるかと言われるとできない訳で、穏便に済ませるため警察に最初から通報しなかったことがダメだったという事である。

 確かに、最初に福田選手の賭博疑惑がありそれだけで済めば読売にすれば騒ぎを大きくしない最善の結果だったが、その時に安易に他に関与した選手はいないという発表は、調査も何もしていなかったと同義である。

 これ以上大きく事を荒立てない方法が最終的に追加で選手が関与したことが判り、読売巨人は隠ぺいしたと疑われる結果となる。

 サッカーが企業の関与を薄めたことが発展を妨げているという議論があるが、この様な事件が起きた時、親会社へ類が及ぶし、親会社の不祥事が子会社に類を及ぼす結果となる。この点でいえば、Jリーグのチーム名に企業名を冠しない方が良いということである。


 この事件、予想通り選手の元締めは笠原選手と言う事に成るのだろう。その下に舎弟と思われる松本投手、その上に世間知らずの兄貴分福田選手が位置している。

 福田投手が元締めで無いのは、借金を無視してしまう元締めは存在しなく、その点で世間を知らずに笠原投手に兄貴風を深し逆に操られていたという事に成るのだろう。

 素人が予想してもこのルートは、この程度で終わりだろうと思う。これに関与していた野球賭博の関係者については、もしかしたら他に野球選手を加えこんでいる可能性があるのでまだ広がりを見せる可能性がある。

 

 今回は野球だったが、多くのスポーツは体育会系と呼ばれる縦社会を基本として成り立っている。そういう上下関係に縛られ更に格闘系だとどうしても先輩や周囲に集まる人間にマル暴関係者が混ざって来る。

 そういう存在がそのスポーツの周辺に集まることに徐々に違和感を覚えなくなり、そこからそういった関係者のとの交友も始まるようになる。

 そういった人間は、始めから犯罪を誘いに来る人間では無く、馴染みとして入って来るのが常識だからである。そこから何時しか犯罪に加担する役割を依頼してくるようになるのだ。そしてマル暴が好むのは格闘系、賭博のネタとなるチームスポーツである。


 だから、これだけでは終わりでは無く、マル暴が存在する限り、賭博行為に積極的に加わる人間が居る限りこういった事案は常に起こりうることである。

 この問題が関係しても、プロ野球界に侵入した悪は亡びずまたその姿を現すことに成る。今回は下っ端が摘発されたが、表面が少しだけ汚れているから中までは浸食していないと安心するのは早い。案外奥深くまで真っ黒黒助なのかもしれない。

 そう思う理由の一つに読売巨人が関与した原監督の1億円問題が有ったからである。