レバンガの試合

 雪、マイナス8度。

 昨日は、大荒れの天気の予報だったが道北の日本海側が吹雪に成っただけで他は比較的穏やかだったようだ。

 そして、昨日はきたえーるへレバンガの試合を見に行った。コンサドーレの試合が11月で終わった後は、毎週の日曜日の楽しみが無くなってしまったので、きたえーるで試合がある時に時間が有れば応援に行っている。

 昨日の試合は、第1Pで相手を引き離してしまったので楽勝かと思ったら第2Pで逆転され第4Pの終了間際まで最大で9点差がついてしまっていた。

 これは勝負あったと思ったら残り1分から怒涛の逆転劇が起きてレバンガの勝利で終わった。相手の【24】が終了間際で5ファールで退場したので流れが変わった。最初から最後まで彼一人にやられたと言って良い試合運びで彼がもし退場しなければ負けていただろう。

 相手チームの三菱電機名古屋には、あの五十嵐圭選手と川村卓也選手がいるのだが、川村はベンチにもおらず五十嵐のみが出場していた。彼も往年のスピードは無く、ベンチにいる時間が多かったが、テクニックは流石だった。

 

 ネットでコンサドーレの情報を見てみると、古田選手が金沢に完全移籍の報道が出ていた。彼も好調な時は、海外移籍を目指し物議を醸したりしたが、彼を受け入れてくれるチームが無く結局札幌と契約した過去がある。

 もし怪我をしていなくて順調に試合に出てそれなりの活躍をしていればとは思うが、怪我をして回復した後だったので早すぎたきらいはあった。

 

 もし、彼と契約している代理人が慎重であれば止めたと思う。それをさせなかったことが彼の人生を狂わせた。その後の彼は、がむしゃらさは見せてくれたが傍目から見れば独りよがりにも見えるプレーに感じたものである。

 彼としては、20代前半で海外のチームに所属していることが夢だったのだろう。それも叶う人生もあったかもしれないが叶わなかった時に自分がどうするかそれが判断の分かれ目に成る。

 それは、今日ニュースになった奈良選手の川崎への完全移籍の件だろう。彼の心境は良く判らないが、J2での試合で出場することを選ばずJ1のベンチを望み、来季は別J1チームで出場を目指すことになった。彼にとっての人生設計は、J1のチームに所属することが優先でJ2のチームのレギュラーで試合に出ることでは無かった。

 彼の選択は間違いでは無かったかもしれないが、J1上位のチームのレギュラーに割って入る程の能力は無かったという事である。まだこの先飛躍的に伸びるかもしれないが自分は相当厳しいのではないかと思う。

 鹿島で活躍する西選手や湘南で活躍する藤田選手もそうだが、J1のチームでレギュラーをに成るのも難しいし、それ以上にステップアップするのは更に難しい。

 海外に移籍する選手に成るならやはり日本代表クラスで試合に出るくらいで無いと難しいのが現実である。本来なら夢をかなえることを優先して応援してあげたいのだが、長年Jリーグを見ているとその結果が何となく想像が付いてしまう。それはやはり海外で成功する選手は、成功する何かを持っているのだという事である。


 しかし、思うにはやはりその選手を育てたコンサドーレというチームの不甲斐なさである。折角J1に上がってもそれを維持できない運営会社の責任は重い。そのことを所属する選手は一番感じているかもしれない。

 最近のユースの不調も、トップチームがこれだけ低迷すれば良い選手も集まらないという証拠でもある。J1で優勝に絡むような活躍を見せてくれなければこれ以上の支援を集めるのは難しい。お金が先か実績が先かと言えば、やはり実績が先だと思う。

 だから今回の奈良選手が札幌を選ばずJ1のチームを選ぶ気持ちも判らないでもないし、若手がもし自分に才能があると信じるのなら海外挑戦も応援してあげたいのである。