経歴詐称

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引用 ディリ―(http://www.daily.co.jp/gossip/2016/03/16/0008896019.shtml

4月4日スタートのフジテレビ系深夜の新大型報道情報番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメーンキャスターに就任した“ショーンK”こと経営コンサルタントショーン・マクアードル川上氏(47)が経歴詐称を認めて、番組出演を取りやめることが15日、分かった。16日発売の週刊文春が「フジテレビ“新ニュースの顔”の正体 ショーンKの嘘」と題した特集を掲載。これを受けて15日夜に公式HPで他番組も含めての出演自粛を発表した。

 経歴詐称をしたいという誘惑は、良く判るような気がする。彼は、自分自身を売らなければ職にありつけないことをしているからである。自分自身が宣材という事である。

 その学歴が、高卒であるのとどこぞの有名大学のMBAの資格があるとでは、その効果は雲泥の差である。人に興味を持たせ自分に引き寄せるには、重要な点である。

 もし、それで興味を持たせ自分の周りに集めれば、後は自分のセールストークの技術で相手を丸め込めれば自分の仕事は9割方成功する。

 こういった事は、よくある無料で品物を配って高い寝具を買わせる催眠商法のようなもので、これに似たようなことを多くの企業が行っている。例えば、自社製品を有名なタレントを使って宣伝させるのも、タレントの魅力が商品の魅力であると勘違いさせることから始める。

 この人が行っている経営コンサルトという職業も、ハッキリ言って誰がアドバイスしても結果は変わらないと思う。自分が経営していなければ相談相手の粗は見えやすい。そこを指摘し感心させることで粗方仕事は終わる。

 そこに学歴は必要ないし、必要なのはそれを見抜ける眼力とそれを上手く説明できる話術だけである。ハッキリ言って職業そのものはペテン師と言って良いだろう。

 何故なら、経済学そのものが未来を予想する学問では無く、過去を分析する学問だからである。予想するスパンが長ければ長い程、その不確定要素の増加と共に予想は不安定になる。それを一人の人間が行うのは不可能である。

 そういった土台に立つ経営手法という物に惑わされることでそういったコンサルタントに頼りたくなるのも真実である。そしてそういった誰も信じられない人にとっての見方がコンサルタントだと言って良い。


 この人が、この先はがれた虚飾をまた元の姿に戻すために、自分自身を如何にコンサルトできるかが、この人の能力を示す一つの方法に成るだろう。ある意味自分の能力次第で自分の未来が変わるチャンスともいえる。