立憲民主党はどこに行く

 晴れ、気温は4度.街中の紅葉は終わりを迎え盛んに道路に落ち葉を散らしている.

 

 昨日は、投票締め切りと同時に選挙開票速報番組がテレビで一斉に始まった.そういった番組に対して既に飽き飽きしている自分は、ネットで情勢を確認しながら録画していた映画を見ていた.

 マスコミでは選挙の情勢を盛んに報じていたが、当たったのか当たらなかったのか良くわからない状況で、出口調査の結果から導かれる当確予想は不安定なものだった.

 一番驚きなのが立憲民主党議席数だった.当初、マスコミでは110以上の議席獲得を予想していたが、結果を見れば妥当な当選数に終わった.

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 この結果は妥当のように思える.野党の政策に考えられたものが無く、結局現金給付と消費税減税が最大の国民の支援策というのが当たり前に考えれば将来に付けを回すものであった.

 また、共産党との選挙協力が成功した部分と失敗した部分があったのは当然だっただろう.従来からの支持母体で有った連合の協力を得られなくなったことが大きかった.共産党に近付くことで失った部分も多く、共産党の協力が上手く行ったところは利害関係の有無である.

 更にコロナ禍の中で自民党に不満を持つ層の受け皿は、維新であって立憲民主党ではなかった.その部分は必ずしもコロナ対策に立憲民主党が役に立っていなかったことの表れである.

 改選前の議席数を減らした立憲民主党はこの先どこに向かうのだろうか?今回共産党選挙協力してあわよくば政権を取ると目論んでいたが、失敗となると共産党との関係を一層強化するのかいったん解消するかを表明する必要があるだろう.

 更に永世代表のようになっている枝野代表の処遇がどうなるかが見ものである.枝野さんの言いぶりだと立憲民主党は自分が作ったものでここまで大きくしたのも自分の手柄で、代表に収まる権利があるとのニュアンスで話しているが、共産党の委員長が長年交代しないようにそういった党を目指しているのなら、離党者は増えるのではないだろうか.