自動車の未来

 晴れ、気温はマイナス4度。風がないのでそれほど寒さを感じさせないが、頬はピリピリする。

引用 中日新聞http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016111802000070.html) 

トヨタ自動車は十七日、電気自動車(EV)の開発に向けた社内ベンチャーを十二月一日に発足させると発表した。二〇二〇年代初めの市販化を目指す。年々強化される各国の環境規制に対応するため、トヨタ燃料電池車(FCV)やプラグインハイブリッド車(PHV)だけでなく、EV開発も本格化させる。

 新組織は「EV事業企画室」。トヨタ本体のほか、グループ企業で、電動産業車両を手掛ける豊田自動織機、駆動系に強いアイシン精機、電力制御技術を持つデンソーから社員が一人ずつ参加する。この四人がEVの事業戦略の立案や商品の企画を担う。グループの技術ノウハウを結集し、少人数で取り組むことで開発期間の短縮を図る。

 世界のトヨタが方針転換を行うようである。

 トヨタ自動車エコカーはHVが今は主流である。しかし、今後世界の潮流に乗りEV開発を目指す方針転換するようだ。方針転換というのもトヨタは、究極のエコカーとしてFCV(燃料電池車)開発を進めてきた。

 しかし、その広がりが世界的には認知されず尻すぼみの格好である。その理由は、FCVが今のところトヨタ独自の技術であることと燃料電池のエネルギーの元となる水素を供給する水素ステーションの展開が難しいところである。

 今の日本でも、徐々にガソリンスタンドの廃業が続き、ガソリンを車に入れるためにわざわざ何十キロも走らなければならない地域も存在する現状で簡単にFCVに移行する筈もない。

 

 その点、EVの電気は日本全国津々浦々まで送電線が張り巡らされておりそういった問題が無い。そうなると利便性の意味からいって将来のエコカーはEVということになりそうである。

 本当に水を電気分解して水素を簡単に生み出せる技術ができればFCVもありだと思うが、それが安全に簡単にできないうちは、環境カーの最有力候補にはなりにくい。その部分は、トヨタの幹部も判断を見誤ったと思われる。

 ただし、EVも航続距離の問題があり中々普及という点で壁があるが、世界の動向がガソリンから電気に変わり始めると技術の進歩は計り知れなくなる。そうなると数年先にはガソリンと同程度の航続距離を持つEVが世に出てくると思う。それができないわけがない。もし、それが無ければ急速にEVの時代は終わりを告げる可能性がある。そのあたりの部分がまだ不透明なのは否めない。

 更に、EVの核となる蓄電池だが、今のところ安全性に問題というのもある。サムソンのスマホが突然発火するように、究極の技術はそういった危険性を持つ、運転中に突然発火したりする危険性も無きにしも非ずであり、衝突等の衝撃で発火する危険性が考えられる。そのあたりの安全技術の確立もカギとなるだろう。

 自動運転カーといい、EVといいどこかで技術の壁を乗り越えたときのアウトブレイクはすさまじいものがあるだろう。数年先には、公道を一般車両と一緒に走る世界は確実にきていると思う。