大雪の中、これからの移動手段

 晴れ、気温はマイナス18度.晴れた空の下、体が引き締まるような寒さである.

 

 東京の大雪が降るという予報はどうなのだろうと思い調べて見ると完全に肩透かし状態である.備えあれば憂いなしということで道路に融雪剤を撒いたり電車も運休するなどの対策をとり準備万端な中で雪が降らないと帳尻が合わない感じである.今のところ外気温が高く冷たい雨が降っているようだ.果たして予報通り10cm雪になるのだろうか.

 北海道もJRの除雪が進み漸く間引き運転をし始めている.毎年、大雪でダイヤが乱れ遅れや運休をするのだが、これ程止まるのは初めての経験である.果たしてこの先も起きるであろう大雪に対して何らかの策を講じることができるのだろうか?残念ながら廃線続きのJR北海道にそんな体力はない.この先も老朽化した路線、利用客が少ない路線を中心に縮小し続けるのだろう.何かJR北海道が奇跡的に業務回復する手立てが有れば良いのだが、この先の道民の選択は車ということになる.

 ただし、車と行ってもこの先道内の高齢者が益々増加するはずで高齢者の運転による事故が増え免許返納から自動車の運転を止められることになる.そうなったとき移動にバスやタクシーを使うということになるが、その会社も徐々に先細りとなっているため過疎地の移動手段は本当に限られていく.

 もう一つの問題は、やはり車の問題である.徐々にEVが主流になれば寒冷地でのバッテリー効率が問題となる.零下の温度が続けばバッテリー効率が下がり思ったほどの航続距離を保てなくなる.近場なら間に合うかもしれないが北海道のように長距離を移動するような場合その性能に疑問が残る.水素エンジンの開発もしているが、この様子では主流に躍り出るには相当な時間が必要そうに見えるし、時代の流れの中ですたれてしまう可能性もある.その点電気は、家電製品を使用している間は身近な存在で簡単に得ることができる.水素ガスと電気と比べれば手軽さは電気である.

 しかし、大雪の中、電気自動車で移動することを考えると今のレベルでは危険な行為ということになってしまうだろう.